【自動車評論家】私が実感した燃費のいいクルマとは?

自動車評論家は、数多くの新型車に試乗するのが仕事。その経験値は一般ドライバーとは段違いだ。となれば、当然燃費のいいクルマにも出会っているはず。というわけで、燃費データの数値だけからではなかなかわからない、印象に残った低燃費車を挙げてもらうことにしよう。

ベストカー2016年6月26日号


燃費良好! 掘り出しグルマはあるか?

まずは片岡英明氏から。

「スズキの軽自動車はどれも燃費がいい印象がありますね」という。アルトアルトラパンワゴンRなど、どれに乗っても燃費がいい。

「特徴的なのは夏でも燃費の落ちが少ないこと。普通、軽自動車はパワーがないから暑い時期には燃費が落ち込みがちなんですが、スズキのクルマはその落ち幅が小さいように思います。アイドリングストップもよく入りますしね」

また、インプレッサ(※4代目)もいい印象があるとのこと。燃費では不利なはずの4WDも関係なし。

「1.6Lの普通のグレードがいいんです。マツダのSKYACTIVと比べたことがあるんですが、ほとんど同じで、それは予想外でした。省エネ運転をしなくても燃費が伸びるのがいいですね」

続いて鈴木直也氏。「燃費だけで言えば」という前置きで日産のラティオシルフィの名前が挙がった。

「たぶんこのまま乗ることなく終わっちゃうなと思って借りたんだけど、走りの印象は何も残っていないのに燃費だけはよかった。2台ともほぼJC08モードと同等の実燃費を出していましたよ」

地味だけど、燃費性能はバッチリ。法人需要が多いのも納得だ。

そして、走りも燃費もいいのがドイツのPHV。ベンツC350eBMW330eゴルフGTEには感銘を受けたという。

欧州のPHVは走りも気持ちいいのが特徴。そこはさすがと認めざるを得ない(写真はベンツC350e)

「PHVはEV走行できるのが注目されがちだけど、欧州のそれは走りがいい。気持ちよく走れて、どこを走っても17~18㎞/Lは楽に出せるという燃費を両立しているのはすばらしいよね。日本車はもっと頑張らないといけないと思わされますよ」

岡本幸一郎氏はプジョーの1.2L 3気筒ターボが印象深いという。

308208など、プジョーの3気筒ターボはどれに乗っても燃費がいいです。エコカー減税の対象になっていないのが信じられないほど。けっこう気持ちよく走ってくれるのも魅力です。それとフィアット500ツインエア(2気筒ターボ)もいいですね。飛ばしても燃費が落ち込まないし、どこを走ってもいい数値が出ます」

また、高級車ではベンツS300h。ディーゼルハイブリッドは2tを超えるボディなのに18㎞/Lを超える実燃費を出すのだとか。

「満タン1000㎞なんて余裕です。軽油は安いし、コストパフォーマンスは最高ですよ。価格も998万円と、このクラスでは決して高くないですし」

そのほか渡辺陽一郎氏はマツダの2.2Lディーゼル(CX-5アテンザアクセラ)の燃費はかなりいいとのこと。