軽ければいいってものではない!? 軽量化の盲点とは?

まとめ:軽量化で重要なポイントとは?

ここまで軽量化によるデメリットをあえて挙げてきたが、結局のところ適正な軽量化というのはどのあたりに落ち着くのか。個人的な意見になるが、クルマは600kgくらいになってほしい。まぁ、ふだん多くの人が乗っているB~Cセグのクルマは、だいたいその2倍くらいの重さがあるんだけど、その重量が半分になると、ホントに気持ちよく走るようになる。もちろん、その場合馬力も半分でけっこうだ。600kgで80psのハッチバック車があったら、すぐにでも買いたいくらいです。

まぁ、妄想はさておき、マジメな話、今のクルマは2割くらいはダイエットしてほしいと思う。最近は高級車を中心に軽量化のための材料置換(CFRPやアルミ、マグネシウム合金など)も進んでいるけど、庶民が乗るクルマにまでこういうハイテク材料が降りてくるのは、まだ少し先のことになると思う。まだ当分は、高張力鋼板などスチール材の進化が頼みとなる。

とはいうものの、鉄のポテンシャル、まだまだ侮れませんよ。最近のボディ構造材として引っ張り強度1ギガパスカル(1平方cmあたり約10トン)なんていう超ハイテン鋼も実用化されているし、プレス性の悪い高張力鋼の欠点を補うための熱間プレスは軽自動車でもふつうに使われる時代になっている。

さらにスゴイのになると、衝突エネルギーを吸収するビームを蛇腹状に潰すための特殊な焼き入れや、合金成分の違う鉄をサンドイッチしてからプレスと焼き入れを行う技術など、ビックリするくらいハイテク化が進んでいるのが現状だ。もちろん、軽量化は車体だけではできず、パワートレーンや艤装品などトータルの軽量化が必要だけど、スズキがすでにスイフトで120kgの軽量化を実現しているんだから、600kg台のB~Cセグコンパクトカーは夢じゃないと思いませんか?

もちろん、安全性能の後退が許されないから難しい面も多いのだが、これからのクルマはもうちょっと軽くコンパクトになってゆくべきだと思う次第です。

新型スイフトで120kgのダイエットに成功したスズキ。あのサイズのクルマのどこをどう削れば・・・と思ってしまうほど