レクサスがLCを日本で発表 スペインで感じたLCの実力とは?

ハイブリッドらしからぬ、ハイブリッド!?

LCのハイライトは、最新のハイブリッドシステムにある。2005年から開発が始まったというマルチステージハイブリッドシステムは、ベースこそGS450hに採用される3.5Lハイブリッドだが、4速ATを使うことが新しい。これによってエンジンの回転を使い切ることができ、エンジンとモーターの出力を増幅させることも可能になった。エンジン最高出力を発揮できる車速が、ガソリンモデルと同等の約50km/hからと低くなった。

エンジンもGS450hが295ps/6000rpmなのに対し、LC500hは299ps/6600rpmにチューニング。モーターによってエンジン回転数を変化させることで10速の模擬変速制御を可能にしている。これでなにが起こるかというとハイブリッド車のぬるい加速が一変、低速からビシバシ、クォ~ン、クォ~ンの加速が可能になった。

ハイブリッドといえば静かなイメージがあるが、LC500hはエンジンサウンドも気持ちよく、ハイブリッドといわれなければわからないほど。10速に刻まれた変速もATまではいかないが、ダイレクト感があってパドルシフト操作が楽しい。サーキットやワインディングも走ったが、そのハンドリングはクルマが小さく感じられるくらいスムーズなもの。AI-SHIFT制御が入り、ドライバーの意思を読み取った最適なギアを選ぶため、一般道でも賢い走りを見せる。

なおLC500hはプリウス同様プライムアースEVエナジー社のリチウムイオンバッテリーを使い、140km/hまでエンジンが停止でき、経済性にも貢献。約5%の燃費向上が可能になった。

ハイブリッドシステムに4ATを組み込んだことでこれまでとは異なる”ハイブリッドスポーツ”を実感できる。

V8、5Lの咆哮もいいのだが……

あと数年後にはなくなってしまうだろうといわれるV8、5Lを搭載する非ハイブリッドグレードのLC500。同じエンジンをRC Fも採用するが、そのRC FがかわいそうなくらいLC500はいい。アイシンエイダブリュ製10速ATはスムーズでリズミカル。デュアルクラッチよりもいいじゃんとアクセルを踏み込めば、カキーンと唸るデュアルインテークシステムによるスポーツサウンドも心地いい。

これぞスポーツカーと言いたいが、今度のLCは500hが開いた新しいスポーツハイブリッドの世界にこそ価値があるのだろう。86にマルチステージハイブリッドを搭載する時代が早く来てほしい。

5L NAのV8(右)とハイブリッド(左)を使い分けるLC。5LのNAエンジンもクラシカルなビッグパワーの味があっていいのだが、今回はハイブリッドに注目すべきかもしれない

レクサス LC500h 主要諸元
■ 全長×全幅×全高:4770×1920×1345mm/ホイールベース:2870mm/車両重量:2020kg/駆動方式:FR/乗車定員:最大4名/エン ジン:V6 3.5L+モーター/エンジン最高出力:299ps/36.3kgm/モーター最大出力:180ps/30.6kgm/トランスミッション:CVT/燃 費:15.8km/L[JC08モード燃費]/車両本体価格:1350万円〜1450万円(税込み)

価格表

LC500 “Lパッケージ” 1300万円
LC500 1300万円
LC500 “Sパッケージ” 1450万円
LC500h “Lパッケージ” 1350万円
LC500h 1350万円
LC500h “Sパッケージ” 1400万円