今が“良質車”が狙える最後!? 2代目インテRのすすめ

インテグラタイプRといえば、初代のDC2型を連想するほど、初代モデルが強烈なインパクトを残している。しかしながら、中古市場を見渡して考えるなら、2代目のDC5型がなかなか魅力あり。今あらためてDC5型を評価をしてみる。

文:永田恵一/写真:茂呂幸正
ベストカー2017年3月26日号


現代でも通用する2L NAエンジンの戦闘力

2代目のDC5型インテRは速さでは初代DC2型以上だった。が、初代はタイプR化の手法などを含め伝説的なクルマだったのに対し、DC5型はスポーツモデルとしてのピュアさが劣ることや、足回りが構造的にノーマルから手を加えるのが非常に難しく、タイプRファンからソッポを向かれたところもあった。実際に当時、初代シビックタイプRに乗っていた先輩から「足はイジりにくいし、重いし、速いけどタイプRらしいのはDC2型とEK9型だ」と語られたことがある。

DC5型インテRについては、現役時代の最後に乗った記憶はあるのだが、その時の印象は「エンジンは凄いし、速さや内容考えれば273万円っていう価格も納得できるし、けっこういいんじゃない」というもの。

上級車種のプレリュードと統合されたモデルとなった最終型のインテグラがベース。2L NAのよさを味わえる

また、それから何年か後に前述の先輩が中古車屋を始め、DC5型インテRが入荷した際、「足をイジったりしないお前なら向いていると思うから買わない?」と手の平を返してすすめられたこともあり、その時に乗ってみる機会もあったが「なるほど、手っ取り早く走れそうだからアリかな」とも思った。

そんな過去の体験もありながら今回改めて乗ったDC5型インテR、印象的だったのはやっぱりエンジンだった。EG6とS2000にも同時に乗ったこともあり、「それまでのVTECのような切り替わりの面白さこそないけど(後期型では演出として復活)、EG6のB16型のトルク感とS2000のレッドゾーンに向かう快感を併せ持っている」と感じた。このエンジンなら環境性能などを別にして、動力性能だけで見れば今でも世界一の2L NAエンジンとして通用しそう。トヨタ86に乗る自分としては「86のエンジンを水平対向でこういう性能にしてくれれば最高なのに」と感じたほどだ。

しかもDC5型はそれほど大きくないボディサイズのわりに、後席やラゲッジスペースもかなり広く、実用車としても不便なく使えそうだ。しかもDC2型より中古車価格もリーズナブル。もし中古インテRを狙っていて、DC2型へのこだわりがないならDC5は十分アリな選択肢だ。

エンジンは220ps/21.0㎏mの2L DOHCを搭載。初期型はカムの切り替わり演出はなかったが、後期型から復活

ピュアスポーツとしてのインテリアのスパルタン度は先代より薄れた。アルミ削り出しのシフトノブ、モモのステアリング、レカロシートなどタイプRの伝統は踏襲