自転車専用通行帯のルールを知っている!? 安心して通行できる自転車のルールを知ろう【クルマの達人になる】

ベストカーの国沢光宏氏の連載『クルマの達人になる』。連載回数479回を数える人気の連載だ。今回は自転車に乗る人にも、ドライバーにも認知度が低い自転車専用通行帯に注目。正規ではない自転車専用通行帯があるってほんと!?

文:国沢光宏/写真:shutterstock
ベストカー2017年4月26日号『クルマの達人になる』


行政お手製の自転車専用通行帯が状況を混乱させる!?

いつの間にか『自転車専用通行帯』なる青くペイントされた車線が増えており、ここをどう解釈するかが明確になっていないのに反則切符を切られる事態が起こっている。しかも自転車専用通行帯は、反則切符交付の対象になる正規モノのほか、地方自治体が独自判断で作ったモノも混在しており、カオスになっている状況。以下、最新の情報と傾向を紹介したい。

まず正規の『自転車専用通行帯』は、路面の青いペイント(1.5m以下の通行帯は青い矢羽根マークというケースもある)のほか、必ず「自転車マーク+専用」と書かれた青板の規制標識を出さなければならない。この「標識+青ペイント」のある車線は、正規の自転車専用通行帯。この部分を二輪車などで走った場合、即座に反則切符を切られてしまう。これを知っている人は案外少なく、突如停止を命じられて違反通告されてしまうケースが続出している。

もちろん自転車専用通行帯は駐車禁止なのだけれど、駐停車禁止区域でなければ停車についちゃ可能。荷物の積み降ろしや、人の乗降のため止まることはOKという解釈だ。自転車走行のジャマになると思えない二輪車は通行することすらできないのに、専用通行帯を完全に塞ぐ荷物の積み降ろしはしてよいというのは不思議。また、次の交差点で左折するという場合は、交差点の30m手前からここを走行してもいい。ということで二輪車のみ注意して頂きたい。すでに切符を切られた人も多い。

自治体が自主的に設置したレーンにはこのようなものもある

警察も取り締まりに混乱している!?

しかし! 自転車専用通行帯は公安委員会が認めていないケースも少なくない。前述のとおり地方自治体の判断により、路肩を青く塗っただけのケースも。 この手の車線、本来なら『自転車優先通行帯』と表示されるべきで基本的には普通の路肩と同じ。「自転車を優先してあげてください」という呼びかけのようなもの。けれど地方自治体によってはそれを自転車専用通行帯と表示している。その場合、クルマやバイクが走っても反則切符を付されることはないはずだが、反則切符を切られた人もいるようだ。

このあたり、警察官も誤認識しているのだろう。もし自転車専用通行帯を走ったということで取り締まられたなら、当該区間は公安委員会が定めた『自転車専用通行帯』か、はたまた『自転車優先通行帯』の書き間違えなのか、キッチリとチェックしたらいい。前述のとおり正規かそうでないかは、規制標識(青色の金属板)の有無で確認すること。なければ正規の『自転車専用通行帯』じゃなく『自転車優先通行帯』です。

こういった混乱、警察が自転車専用道の確保もしないウチに突如「自転車は車道を走れ」(東京都内の大半の歩道は今でも自転車通行可)といい出したことから始まった。道交法では『13歳未満もしくは70歳以上の人』や『自動車の交通量が著しく多く、かつ車道が狭い場合』も自転車の歩道の走行を認めている。自転車を巡る混乱の原因はすべて警察が作り出した。可及的速やかに安全かつ円滑な交通の流れを実現できるよう、対策してほしい。

青色の道路標示。金属製の看板もしっかり確認しよう