デタラメな取り締まりから身を守るためのドライブレコーダー【クルマの達人になる】

ベストカーの国沢光宏氏の連載『クルマの達人になる』。連載回数480回を数える人気の連載だ。今回は少し前、2016年9月の記事からお届けします。最近流行りのドライブレコーダー、むちゃくちゃな取り締まりからも身を守ることができる?

文:国沢光宏/写真:shutterstock
ベストカー2016年9月10日号『クルマの達人になる Vol.461』より再録





■デタラメな取り締まりに対抗するためにも

富山県高岡市で、信号をキチンと守っていた人が「信号無視」ということで捕まった。もちろんドライバーは「守った」と主張したようだけれど、違反切符を交付されてしまう。こういった経験、私も何度かしており、たいてい「違反を認めるサインをしないと帰れない」と言われる。半ば脅迫のようなもの。結果「違反しました」という自白と同じ効力を持つサインをしてしまうのだった。高岡で捕まった人も、納得できないまま「違反しました」と認めたはず。

しかし! 捕まった人のクルマにドライブレコーダーが付いていた。家に帰って確認してみると、キチンと信号を守っていることがハッキリ映っていたのだろう。警察に行ってモンクを言ったら、こらもう当然のことながら違反の取り消しになった。この事案、もしドライブレコーダーの動画なければ、遵法運転していたのに信号無視で反則切符を切られ、反則金9千円と違反点数2点を加点されてしまうことになる。納得できない。

ということで読者諸兄のクルマにはドライブレコーダーが付いてますか? 警察だけでなくポケモンGOをプレイしながら飛び込んでくるポケモントレーナー達のチェックのためにも、今やドライブレコーダーは必須の装備だと思う。ここまで読んで「もちろん付けてる!」という人のために、今回は後ろ向きのドライブレコーダーをすすめたい。というのも、デタラメとしか思えない追尾式の速度取り締まり方法が多数報告されているのだった。

筆頭例がユーチューブの検索で『覆面パトカー(クラウン)捕獲シーン』で出てくる覆面パトカー。追尾式の場合、もっとも重要なのは、「速度を測ろうとしている車両とパトカーの速度が同じ」だということ。追い上げ中に速度計測したら、パトカーの速度になってしまう。ちなみに検察と警察が話し合って決めた「取り締まりの内規」では、「屋根の赤灯とフロントの赤灯を点けた状態で一般道は200m。高速道路なら300m程度同じ車間を保ち計測する」。

車速120㎞/hで300mとなると、およそ9秒程度赤灯を点けて追尾しなければならない(赤灯を点けない状態のパトカーは制限速度を遵守しなければならない)。上で紹介した動画を見ると、猛烈なイキオイで追い上げをしており、捕まった車両と同じ速度は一瞬たりともなし! 加えて赤灯を点けた時も車間が詰まっている。赤灯を点けてから捕まえた車両の横に出てくるまで2秒程度(捕まった車両は左に避けた)。超デタラメだ。

こういった動画を残せたら、少なくとも裁判したって負けない。もっと言えば、皆さん後ろ向きのドライブレコーダーを付けるようになった時点で、デタラメの取り締まりもできなくなると思う。ちなみにこれからドライブレコーダーを買うなら、衝撃Gを感知して記録を残すタイプでなく、常時録画して古いモノから消していくタイプを選ぶこと。でないと取り締まりのデッチ上げ動画を残すことはできない。ボケモンGOに追突された時の動画も残せます。

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