日本でも寝台バスが誕生するのか? 国交省が「フルフラット座席を備える高速バスの安全性に関するガイドライン」を公開

■アジアで多く走っているので可能だが…

寝台にはならないが個室は人気だ
寝台にはならないが個室は人気だ

 現在はかなり深くリクライニングする「個室」までは実現しているが、むしろ個室のままフルフラットシートにした方が早いのかもしれない。アジアの寝台バスのような3列2段ベッドの形状は日本では無理だろうから、どうしても個室配列と同じ2列になるだろうか。

現在は安い4列にそこそこの3列に高い個室という序列が定着している
現在は安い4列にそこそこの3列に高い個室という序列が定着している

 すでにアジアでは多くの形状の寝台バスが走っているので、無理という話ではなさそうだ。インバウンドの勢いで日本国内の宿泊費が高く、ビジネス出張にも支障が出るほどで、かといって寝台列車はいつなくなってもおかしくない状態だ。夜行の長距離フェリーは海洋国家の島国であるにもかかわらず、まったく充実していない。移動で宿泊できる残る希望はバスだけとなってしまった。

 しかし、フルフラットシートバスの誕生よりもそれを動かす人、つまり運転士の方が待ったなしの状況になっているのも事実だ。定員が少ないと台数をそろえなければ満足な輸送はできず、それらの問題をどのようにして解決していくのかにも注目が集まりそうだ。

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