【画像ギャラリー】同じ型式なのに違うボディのバスたち

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Case 1 3種類のボディを制覇した いすゞKC-LV

●アルピコ交通41082号車 KC-LV380N改 いすゞ純正ボディ(キュービック)

アルピコ交通には3台のN尺KC-LVが在籍。2011年に京成グループの中古ワンステ仕様車が長野支社に2台導入された。1台はキュービックボディ。KC-代キュービックとしては標準的なワンステボディで、長野では珍しいN尺である事以外の特徴は特に無い。導入時より非公式側のホイールベース間には自社の高速バス広告を纏っている
アルピコ交通には3台のN尺KC-LVが在籍。2011年に京成グループの中古ワンステ仕様車が長野支社に2台導入された。1台はキュービックボディ。KC-代キュービックとしては標準的なワンステボディで、長野では珍しいN尺である事以外の特徴は特に無い。導入時より非公式側のホイールベース間には自社の高速バス広告を纏っている

●アルピコ交通41081号車 KC-LV380N改 富士重工業製ボディ(7E)

もう1台は富士重工7Eボディを架装している。ワンステLVの7Eボディ架装車は前年にも横浜市交通局の中古車で導入例があるが、京成グループ中古のいすゞ×7Eはバンパーの形状が独特である。この車も導入時より非公式側のホイールベース間には自社の高速バス広告を纏っているが、内容は2台で変えている
もう1台は富士重工7Eボディを架装している。ワンステLVの7Eボディ架装車は前年にも横浜市交通局の中古車で導入例があるが、京成グループ中古のいすゞ×7Eはバンパーの形状が独特である。この車も導入時より非公式側のホイールベース間には自社の高速バス広告を纏っているが、内容は2台で変えている

●アルピコ交通99439号車 KC-LV380N 西日本車体工業製ボディ(96MC)

2015年夏、白馬に西工96MCボディを架装したN尺のKC-LVが導入された。阪急バスの中古で、この3台の中では唯一「改」無しで、高出力エンジン搭載ではあるが、型式上は同じKC-LV380Nに分類される。KC-LVに架装されるボディは純正・富士重工・西工の3種類のみで、1つの型式で3つのボディを制覇している

Case 2 KL-LVエルガにも富士重工ボディ架装

 KL-代になる頃には純正コーチビルダーを持たないUD以外は純正ボディが主流となった。そんな中でも、富士重工の新7Eボディを架装した神奈川中央交通のKL-LV中古車を長電バスが2015年に2台導入した。

 巨大事業者である神奈中にあって、新7EボディのKL-LVは僅か15台しか導入されなかった。珍車の流通にファンが沸いた。

●アルピコ交通02441号車 KL-LV280L1改 いすゞ純正ボディ (エルガノンステ)

●アルピコ交通02449号車 KL-LV280L1 いすゞ純正ボディ (エルガワンステ)

●長電バス1467号車 KL-LV280L1 富士重工業製ボディ (新7E)

 なお、KL-LVは同一型式でノンステとワンステの両方が中古で導入されている。ノンステの02441号車は京急バス、02449号車は国際興業のワンステ。外観だけなら新車にしか見えない。

Case 3 過渡期ワンステと珍しい日野×富士重工

 少し懐かしい車両達にもご登場願おう。U-HT(ブルーリボン)と言えば、かつて新車だけでなく中古でも全国に流通した代表選手であった。

 40290号車は都営バスの標準的なスタイルであるが、40634号車は同じ型式ながら早くからワンステで導入していた川崎鶴見臨港バスの中古。どちらも長電バスにも在籍。

●川中島バス40290号車 U-HT2MLAA改 日野純正ボディ (ブルーリボンツーステ)

●アルピコ交通40634号車 U-HT2MLAA改 日野純正ボディ (ブルーリボンワンステ)

●アルピコ交通40627号車 U-HT2MLAA改 富士重工業製ボディ (7E)

 40627号車は遠鉄バスの7E。日野シャシへの富士重工7Eボディ架装という比較的珍しい例であるが、アルピコグループでは遠鉄の中古車が流通していた期間が長く、ある種自然な中古導入であった。

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