移籍バスの行方を追跡!!  首都圏から日本各地へ旅立ったバスたち【東急バス編・その1】

事業者単位で移籍車を扱うこのコーナー。その第1回は、東京の城南エリアや神奈川県では川崎市、横浜市を中心に営業する東急バスをピックアップ。多摩川の中〜下流域を軸としたエリアに、都営、横浜市営、神奈中、相鉄などと一部クロスオーバーする地域にネットワークを持つ。

 全国各地の元東急バスのうち、今回は主に1990年代のKC-規制車までのツーステップバスを紹介する。

 東急バスでは、長らく国産4メーカーの車両をバランスよく導入しており、車体は純正(三菱は三菱ボディ)が中心で、大型は10.5m車の短尺前中引戸、リーフサス車が中心となっていた。

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執筆・撮影■移籍車調査委員会(立木将人・今関義高/バスマガジンvol.101より)


東急バス車両の移籍先は広く全国各地に分布している

南越後観光バス 長岡200か400  T1354 いすゞU-LV218K
いすゞのU-規制車のうち、90〜93年度車は函館バスに一部が移籍したのみで、本格的な移籍は94年度車からになる。94、95年度車は越後交通グループにのみ移籍した

 東急バスが導入していた車両は、神奈川県内には送力が必要な地域に長尺車も配置されてり、1987〜94年度は3扉車も導入された。都区内を中心に中型車の配置が78年度から一定数続いている。また、デマンドバスとして登場した東急コーチ用の車は多くが三菱のトップドア中型車で、一部に前中扉も見られた。

新交北貸切バス 新潟200か81  E879 三菱P-MP618P
87年度のワンロマ車は日野・三菱の計6台が登場し、三菱の1台は当時ローカルエリアで移籍車の導入を始めた新潟交通子会社(村上)に移籍した

 除籍のサイクルがかつては最長15年程度と長かったこともあり、移籍は東急グループに関係のある宗谷、函館、草軽、上田バスなどに限られていたが、1990年代末頃からは越後交通グループが多くの移籍車を受け入れている。

 宗谷、函館、越後は東急バスの塗装にほぼ近い形で走り続けているのも特徴。中型車やいわゆるワンロマ、ハイグレードな新交通車は多くが移籍したが、長尺の3扉車の再就職例は少ない。

那覇バス 沖縄200か518  I1314 UD U-RM210GSN
日産ディーゼルの94度車は池上営業所にまとめて登場した中型が8台移籍したのみ。うち6台は那覇バスに登場し、長く活躍している

 移籍車需要の高まりを受けて、2007年からは一部を除いて移籍対象となった。現在では12〜14年程度の使用で除籍となっており、移籍先は現在でも元東急グループの各社が多いものの、全国各地に分布するようになっている。

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