ついにボンゴもOEMに! 商用車の自社開発撤退 相次ぐ背景は?


■集約進む商用車界ながら「新顔」も登場

ダイハツ グランマックスはタウンエースやボンゴの姉妹車だが、製造はインドネシアのアストラ・ダイハツ・モーター社が行う。つまりトヨタとマツダがダイハツから供給を受ける関係にある

 以上のようにOEMが進む商用車の世界は消極的な印象も受けるが、ダイハツでは、2020年6月からグランマックスの取り扱いを開始した。タウンエースやボンゴの姉妹車だが、この2車種を含めて、製造はインドネシアのアストラ・ダイハツ・モーター社が行っている。

 つまり「本家」はダイハツで、トヨタとマツダが供給を受ける関係にあるわけだ。ダイハツはトヨタにタウンエースを供給しながら、日本では自社ブランドの販売を行っていなかったが、6月から開始することになった。

 グランマックスを国内に導入した理由をダイハツに尋ねると、以下のように返答された。

 「ダイハツの商用車ではハイゼットが主力だが、サイズアップを希望するお客様もいる。そこで新たにグランマックスを導入した。ただしトヨタブランドのタウンエースも用意されているので、グランマックスの月販目標は100台に抑えた」

 タウンエースの月販目標は1000台(バン:700台/トラック:300台)だから、グランマックスは10%と少ない。

 タウンエース/ボンゴ/グランマックスがインドネシア製になるのも、前述の選択と集中に基づく。ただしトヨタの販売店では「タウンエースはインドネシア製だから、納期が安定しない」という声も聞かれた。

 商用車の場合、顧客の経営状態が好転した時など、需要の急増によって短期間での納車を求められることも多い。納期が長引くと商品、販売店、メーカーの信頼性を下げてしまうので、今後3つのメーカーが扱うとすれば納期短縮も大切な課題になる。

 今の商用車は、このようにOEMをベースにして成り立ち、その背景には乗用車とは異なる切実な事情があるわけだ。

【画像ギャラリー】相次ぐ商用車自社開発からの撤退! とうとうOEMとなるボンゴをはじめとする各社商用車たち