日本ミニバン界の始祖 初代エスティマが起こした革命


■魅力的で基本性能の高いミニバンの傑作

 エスティマのもたらした功績は、「エスティマが売れた」ということに留まらなかった。大量のフォロワー、「エスティマのようなクルマ」を生み出した点にもある。

 その代表格が、1992年1月に登場した弟分のエスティマ・ルシーダとエスティマ・エミーナだった。ルシーダとエミーナは、2860mmの長いホイールベースはそのままに、全長を60mm切り詰め、全幅も5ナンバーサイズの1690mmに抑え込んで登場。しかも2.2Lのディーゼルターボや8人乗りが選べるなど、バリエーションも豊富だった。

日本ミニバン界の始祖 初代エスティマが起こした革命
1992年発売エスティマ・ルシーダ 初代エスティマの弟分

 エスティマ自身の販売台数は1992年から大きく落ち込んでいるが、3車種合わせた販売台数は当時の日本車の中核を占めていた売れ筋セダンを大きく上回り、日本に「ミニバンブーム」を巻き起こした。

 エスティマはその後、8人乗りのXグレードを追加してさらなる魅力をアピール。自慢のリアサスペンションもルシーダやエミーナと同じ4リンクリジッドとした廉価モデルを投入した。

 また、1994年夏には主力モデルの心臓をスーパーチャージャー付きの2TZ-FZE型にしている。初期型から後期型のエスティマに乗り換える熱狂的なファンも多かった。

 基本性能が高く、魅力を失っていなかったから、初代モデルは1999年12月まで、なんと約10年も販売を続けた。世界を驚かせるメカニズムの数々とユーザーを魅了する快適なキャビン、便利な装備をたくさん詰め込んだエスティマは、21世紀の視点から見てもミニバンの傑作と言ってよいだろう。

 2代目が初代の流れを汲むデザインで登場したことからも、初代の偉大さが分かる。

 その後、2006年には3代目にフルモデルチェンジ。14年間販売したものの、昨今のアルファード/ヴェルファイアを代表とする「背の高い」、「押し出しの強い」ミニバン勢に押されて次期型開発は凍結、2020年にその長い歴史の幕をおろした。

【画像ギャラリー】ミニバンブームの先駆け! 画像で見るエスティマの歴史

最新号

ベストカー最新号

日産が前へ動き出す! 日産スクープ総力特集!|ベストカー 7月10日号

本日、ベストカー7月10日号発売!!日産伝統のスポーツモデルの最新情報、セダン特集などをお届け。さらにランクル300の生写真も独占入手!!

カタログ