JAF(日本自動車連盟)は2016年から、信号機のない横断歩道の手前で歩行者が渡ろうとしているときに、通過する自動車が一時停止するかどうかを定期的に調査しています。2021年の調査(8月11日~8月30日のうち、月曜日から金曜日の平日のみ、全国合計8,281台)によると、一時停止したクルマは30.6%。つまり約7割のクルマが、歩行者が渡ろうとしているにも関わらず横断歩道の手前で一時停止していないことになります。
これはもちろん道交法違反。
なぜでしょう…なぜ止まらないのか。もちろん、止まらないドライバーにはもう一度教習所へ行ってしっかり講習を受けていただきたいのですが、それとは別に、実に7割におよぶ「横断歩道の手前で歩行者が渡ろうとしているのに止まらないドライバー」の心理とその行動に至る原因、さらにクルマをめぐる社会環境についても考えてみたいと思います。
文/諸星陽一
写真/JAF、Adobe Stock(アイキャッチ写真は@milatas)、警察庁
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