【スープラ、シルビア…】30年前日本車市場を彩った「黄金世代」のクルマたち


■日産初代シーマ 1988年発売

日産初代シーマ
日産初代シーマ

 1987年にセドリックとグロリアはモデルチェンジし、4輪独立懸架のサスペンションやラック&ピニオン式ステアリングギアなどを採用した。

 このグランツーリスモのメカニズムをベースに開発されたのがシーマだ。1987年秋の東京モーターショーに参考出品され、翌年の1月に正式発表された。

  最大の特徴は、小型車枠を超えたビッグサイズの4ドアハードトップだったことである。インテリアも広く、快適装備と先進装備もてんこ盛りだった。まさに絢爛豪華というフレーズがぴったりのモデルだった。

 もうひとつ、衝撃を与えたのはパワーユニットである。主役は3LのVG30DETT型V型6気筒DOHCインタークーラー付きハイフローセラミックターボだ。255psの最高出力は、当時日本車として最強スペックだった。

 サスペンションはストラットとセミトレーリングアームで、電子制御エアサスペンションも用意する。500万円を超える価格だったが爆発的に売れ、「シーマ現象」と呼ぶ社会現象を引き起こした。

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 これらのクルマは、当時の若者たちを熱狂させただけではない。

 こうしたモデルをさらに上回ろうとして、80年代末から90年代前半にかけて、ホンダNSX、トヨタ80スープラ、三菱GTO、日産R32スカイラインGT-R、マツダRX-7、さらにはランエボやインプレッサらが登場し、日本車はさらなる輝かしい時代へと突入する。

 それはもちろん、この80年代後半の黄金時代があればこその成長だった。

 時代を支え、いまも多くの人に愛されるこれらのモデルを(そして最近はあまり話題になることがないこれらのモデルを)、ときどきでよいので思い出して、日本車の隆盛の土台を作ってくれたことについて感謝の意を伝えたい。