もう限界!? スタッドレスタイヤは何年使える?


■摩耗しないように走っても4~5年が限界の目安

スタッドレスタイヤは、摩耗しないように走っても4~5年が限界

 ひと口に50%摩耗といいますが、平に摩耗することは少ないかもしれません。強い加減速やコーナリングを繰り返すと、サマータイヤよりもはるかに柔らかなゴムを使っているので、ショルダーブロックだけ摩耗が進んだり、ブロックのエッジやサイプのところが段減りしてしまうということがしばしば起こります。

 こうなると実接地面積が少なくなるし、ブロックやサイプの持つエッジ効果が期待できなくなるので、スタッドレスタイヤとしての氷雪上性能はかなり大きく落ちてしまいます。

 自分はそんなに激しく走らないから大丈夫と思っている方が多いかもしれませんが、じつは些細なことでタイヤの摩耗が進むことがあるんです。タイヤの性能を長持ちさせようと思ったら、意識してタイヤに負担をかけない運転を心がけることをお薦めします。

 丁寧に走って4年、ちょっとタイヤの摩耗具合に配慮しながら走って5年くらいが目安ではないかと思います。

■ひび割れはゴムが劣化しているサイン

目立つひび割れができたら寿命。トレッド面の中央あたりが摩耗してなくても、肩べりしている場合もあるので注意(fotoduets@Adobe Stock)

 もちろん走行距離によって摩耗の具合は大きく異なります。走行距離が少なければ、摩耗だけでいったら、もっと長く使うこともできます。それで問題になってくるのが、ゴムの劣化です。

 ゴムは生ものといわれるように、長く使っていると性能が劣化していきます。使わなければ長持ちするかというと、これは保管方法次第です。ショールームに2年展示しておいたクルマのほぼ摩耗なしのタイヤが、路面のキャッツアイを踏んだ瞬間裂けてバーストという経験があります。

 タイヤには、ゴムを柔軟に保つためにオイルが練り込まれていますが、これが徐々に揮発してゴムの柔軟性をなくしていきます。最近ではオイル抜けによるゴムの劣化を防ぐため、オイルに代わる材料がつかわれるタイヤもあります。

 オイルが抜けると、カサカサ、ザラザラの手触りになります。これと前後してサイドウオール部やブロックの付け根などにひび割れができてきます。夏に熱くなる倉庫の保管で3~4年目に細かなヒビがみられるようになります。

 浅いひび割れはゴムの柔軟性を失いはじめた証拠。来シーズンかその次のシーズンあたりにタイヤ交換を検討する準備をしておくのがいいと思います。

 ヒビ割れが進むとヒビが深くなります。深くなったひび割れはゴムの柔軟性がなくなった証拠な。氷雪上だけでなくウエットグリップも悪くなります。

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