レース撮影歴35年、「流し撮り職人」と自称して10年以上。
気が付けば自分もベテランカメラマンだ。F1やWRC、インディだけでなく、24時間レースも「ル・マン」「ニュルブルクリンク」「スパ」「とかち」「ボルドール(2輪)」と取材経験を重ねてきた。
フジスピードウェイで24H耐久レースが復活して3年。これも毎年撮影をさせてもらっている。ありがたいことだ。
しかしどうだろう。経験を積むほどに妙に要領がよくなってきて、「初心」を忘れていることに気付きハッとした。
スタート、夕陽、朝焼け、ゴールを撮って、あとはホテルに帰ったりして休憩している。手を抜くことばかり考えていると言ってもよい。
それもベテランの余裕?「いやいや、自分はそんな余裕やセンスのある人間ではない、コースサイドで這いつくばって、なんぼの職人じゃないか! 何やってんだ、オレ」と考えたのだ。
文、写真/池之平昌信
【画像ギャラリー】襲いくる睡魔、幻覚、生理現象……富士24時間をぶっ通し、全車全ラップを撮りまくる!!
コメント
コメントの使い方