消防車といえば、男にとっては子供の頃からの憧れの存在。機能むき出しで勢いよくサイレンを鳴らし走る姿は、その目に実にカッコよく映っていたハズ。
消防車の歴史は、明治43年(1910年)にモリタが創作に成功した「ガソリンエンジン付きプランジャーポンプ」に始まる。以来、時代に合わせて消防車は進化してきたわけだが、最新モデルを調べてみると、実にとんでもない進歩を遂げていることがわかった。
これはぜひともお伝えしたい! そんなワケで最新消防車15台の情報をお届け。「これは災害救助に大活躍しそう!!」ときっと思ってもらえるはず!
文・写真:ベストカー編集部
取材協力:(株)モリタ
初出:『ベストカー』2018年7月26日号
消防車にもSUVブームがやってきた!?
Red Ladybug 小型オフロード消防車
災害時、交通網が麻痺し、一般的な消防車では現場に進入困難な時に活躍してくれるのが、この小型オフロード消防車。約30度の上り坂や、水深約40cmまでのオフロード走行が可能だ。しかも後部ボディユニットを交換すれば機材を簡単に入れ替えられる。
普通免許でも運転できる消防車が登場!
ミラクルLight CD-I型 消防ポンプ自動車
車両総重量が3.5t未満なので普通免許でも運転できる消防車。それでいながらコンパクトなボディのなかにしっかりした収納スペースを持っているので、各種機材を積載可能だ。しかもCD-I型ポンプ車なので放水性能も高いという。
アシモもびっくりの最新消火マシン!
AIRCORE タービン式消火装置
異様なカタチのこちらのマシンは、大型タービンの大風量と毎分3.500Lの大量放水により大規模火災現場の冷却消火、濃煙排除が効率的に行えるまったく新しい発想の消火装置。65psの水冷エンジン搭載。トンネル火災でも活躍してくれそうだ。リモコン式操作とクローラー式駆動により悪路走行もへっちゃらである。
水を使わず窒素で防消火!
Miracle N7 窒素富化空気システム搭載車
このクルマに搭載された窒素分離膜を使い空気中の窒素の割合を増やすことで酸素の量を減らし消火するシステムを持つ。これまでにない最新技術といえる。また左右、後端の扉が大きく開くので、メンテナンス性の向上も図られている。水により二次災害が懸念される現場で大活躍間違いなし!
消防車+救急車=消救車! ニコイチの頼もしいマシンです!
消救車FFA
救急車が不足している現状のなか誕生したのがこの「消救車」。世界初といっていいだろう。ポンプ室を車両の前方に配置することで、救急スペースを広く確保しているので救急隊員から高い評価を得ているという。定員7名。街で見つけたらぜひ写メを撮っておきたい!
電線を避けての救助活動もおまかせです!
SUPER GYRO LADDER 先端屈折式はしご付消防自動車
モリタのフラッグシップモデル。電線や樹木を避けての救助活動や、手すりなどに囲まれたビルの屋上の救助活動が可能。はしごは、5段式30m、5段式35mの2機種が用意されている。う~ん、凄い!
国内最長、54mのはしご車ですぞ!
SUPER GYRO LADDER はしご付消防自動車
はしごの起伏角度はマイナス10度~75度で、仰角のみではなく、斜め下方向にはしごを伸ばすことも可能。なので、例えば水難事故などで、自車の位置よりも低い位置に要救助者がいる場合も救助が可能だ。事故を防止するさまざまな制御技術を搭載。シャシは10t級を使用。
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