梅雨が明けた途端、猛暑に包まれた日本列島。35℃を超える猛暑日の場合、夏の車内はどれくらいの温度になるのか、ご存知だろうか。強い陽射しが照りつける中クルマを放置すると、30分で室内の気温は50℃を超えることが珍しくない。さすがにそこからの上昇は緩やかになるようだが、最大で60℃を超えることもある。
車内の空気はダッシュボードやシートなどが熱せられたことで暖められているから、その発熱体となるダッシュボードは80℃近くの高温に達することもあるのだ。これはボディカラーやダッシュボードのカラーによっても多少の変化はあるが、猛暑下の陽射しでは最終的には5℃くらいの違いしかなくなる。それほどに熱くなるのだ。
そんな環境下で置きっ放しにしてはいけないモノの筆頭が電子機器、すなわちスマホやノートPCなどだ。これらには動作保証温度(動作温度、動作環境温度、動作周囲温度という表現もある)というものがある。これは、その温度の範囲内で使用することで正常な動作や本来の性能を保証するという条件だ。
文/高根英幸
写真/Adobe Stock、ベストカー編集部(トビラ写真=Adobe Stock@yamasan 2)
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