今の車は大きすぎる!! 日本の道にちょうどいい全幅1.8m未満 タイプ別優良車 4選

今の車は大きすぎる!! 日本の道にちょうどいい全幅1.8m未満 タイプ別優良車 4選

 今や欧州Cセグメント以上のモデルは軒並み全幅1800mm以上で、VWゴルフやシビックはもちろん、ミドルクラスの国産SUVもすべて上回っている。

 だが、日本では全幅1.8mを超えてくると駐車場の入庫や狭い路地でのすれ違いなど都合の悪い状況が少なからずある。その車が1.8mの“一線を超えた”かどうかによる精神的な壁は決して小さくない。

 そこで本企画では、ハッチバック、セダン/ワゴン、SUV、スポーツの4ジャンルで、全幅1.8m未満のオススメ車をピックアップ。その魅力を探ってみた。

文:岡本幸一郎/写真:編集部


ゴルフは選外! ハッチバックのジャストサイズ車は?

【Cセグハッチバックの主な全幅1.8m未満車】
・インプレッサスポーツ/全幅1775mm(全長4460mm)
・カローラスポーツ/全幅1790mm(全長4375mm)
・アクセラスポーツ/全幅1795mm(全長4470mm)
・VW ポロ/全幅1750mm(全長4060mm)※Bセグのため参考
・BMW 1シリーズ/全幅1765mm(全長4340mm)
・アウディ A3/全幅1785mm(全長4325mm)
・シトロエン C4/全幅1790mm(全長4330mm)

BMW 1シリーズの現行型は2011年発売。2015年にフェイスリフトが行われ、翌16年にはディーゼル車を追加。設計は古いが、そのぶんサイズは適度でFRゆえ小回りも利く

 Cセグメントでも全幅1.8m以上の車が増えてきた。このクラスのベンチマークと呼ばれるゴルフだって1.8mちょうど。共通性の高いアウディA3は超えておらず、少し珍しい関係となっているが、該当する主要な車種は上記のとおり。

 このなかであえてイチオシとしたいのが、BMW 1シリーズ。熟成されて完成度が非常に高く、最も走りも気持ちよいからだ。

 ガソリンとディーゼルのどちらも非常に仕上がりが良く、コーナリングにも後輪駆動ならではの気持ちよさがある。このクラスながらインテリアの質も高い。

 1シリーズは後席とトランクが狭いと評されがちだが、これだけあれば実用上は十分ではないかと。次期型はFF化が濃厚なので、今のうちに買うべき価値のある車だ。

 次いでアウディA3。この車も仕上がりはさすがのものがある。この両車は、プレミアムブランドとしてやるべきことをやっている感じ。それでいて両車とも価格がそれほど高くないところも魅力だ。

 日本勢では、アクセラは今のままでも十分よくできているが、次期型が相当に良くなりそうなので、それを待ったほうが賢明だろう。

 新顔のカローラスポーツは、かなり頑張ってるが、わずかに煮詰めも甘さが見受けられるので、これまた少し待ったほうがよい気も……。

 その点、オススメという意味では、SPG(スバル・グローバル・プラットフォーム)を得て大幅に進化したインプレッサが日本勢では最上位だ。

セダン&ワゴンの全幅1.8m未満オススメ車は?

【セダン&ワゴンの主な全幅1.8m未満車】
・マークX/全幅1795mm(全長4770mm)
・WRX S4/全幅1795mm(全長4595mm)

・シャトル/全幅1695mm(全長4400mm)
・カローラフィールダー/全幅1695mm(全長4400mm)
・レヴォーグ/全幅1780mm(全長4690mm)

レガシィの大型化に伴い、日本市場向けに開発されたレヴォーグとセダンのWRX S4。競合車が軒並み全幅1.8m超となるなか良心的なサイズ設定だ

 このなかではレヴォーグがイチオシだ。この車は、まずサイズ感が良い! 日本でも扱いやすい適度なサイズと実用性の高さを兼ね備えた、いまや貴重なワゴン。さらに走りも良く、パワフルで経済性に優れる1.6Lターボエンジンが選べる点もポイント高い。

 また、SGP採用車ではないけど、評価の高いSPGのノウハウは取り入れているようで、直近の改良版をドライブすると、乗り味がかなり洗練されていて、登場時とは別物なほど良くなっている。

 同じくスバルのWRX S4も適度なサイズと価格で、これほど高いパフォーマンスを実現したセダンはなかなかなく、存在価値は大きい。新しく出た要注目の「STIスポーツ」も楽しみな存在だ。

 一方、モデル末期のマークXも、熟成された最新モデルの洗練された走りはなかなかのもの。モデルチェンジの予定はないので、好きなら今からでもあえて選ぶ価値は大いにアリだ。

 同じくモデル末期のカローラフィールダーも、このデザインがよほど気に入っていればアリだろうが、あえて選ぶ明確な理由が見当たらないので、次期モデルを待ったほうが良いだろう。

 2015年のデビューと、比較的新しいシャトルは、実用性が非常に高く走りの仕上がりも上々。とはいえ、このスタイリングはもう少しなんとかならなかったものか。車好きには響かないだろう。

次ページは : ミドルクラスは選外! SUVのオススメモデルは?

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!