アウディの中核的モデルA4が、マイナーチェンジを実施。なんとエクステリアデザインに全面改良ともいえる大幅なブラッシュアップを行うなどイメチェンを図っている。
もちろん、マイルドハイブリッドや先進機能の標準化など搭載機能も強化。実用性も高められているのが特徴だ。
モデルラインの見直しも図られた新A4シリーズのポイントを解説しよう。
文:大音安弘、写真:アウディジャパン
【画像ギャラリー】フルモデルチェンジに匹敵!? 激変したアウディA4
ビックマイナーを実施したアウディA4
アウディジャパンは、2020年10月7日、ミッドサイズモデル「アウディA4」のマイナーチェンジを実施し、同日より発売を開始した。
アウディA4は、セダンとステーションワゴン「アバント」、その高性能モデル「S4」、クロスオーバーワゴン「オールロード」から構成されるアウディの主力車のひとつだ。
新型の価格帯は、セダンが455万円~627万円、アバントが484万円~656万円、S4シリーズが895万円~924万円、オールロードが634万円となっている。
徹底的に見直されたエクステリアデザイン
新型A4シリーズの最大の特徴は、エクステリアの刷新だ。アウディは、その変化をフルモデルチェンジに匹敵する内容というほど。
今回の改良では、2年前にフラッグシップモデル「A8」で提示した新デザイン言語を採用。スポーティさを高め、ダイナミズムと洗練性が高まったとしている。
そのためにほとんどの外装パネルの刷新。フロントマスクでは、よりフラットでワイドになった新たなシングルフレームグリルを与えたことで印象を一変させている。
グリルの格子デザインも変更され、標準タイプがクロスメッシュタイプに、Sラインがハニカム形状にとなるのも大きな違いだ。さらにSラインバンパーでは、サイドにアクセントモールが追加されたことで迫力も増している。
サイドビューもフロントからリヤへのショルダーラインが、3本ラインで構成される段付きのものとなり、ショルダーラインもフロントからリヤにせり上がるものへと変更されている。これは上級モデルのサイドビューとイメージを重ねたものだ。
リヤテールでは、LEDテールランプのデザインが変更されると共に、左右のテールランプを結ぶメッキモールを追加し、リヤビューの一体感を高めている。
さらにリヤバンパーでは、エキゾーストパイプのテールエンドを一体デザインとしたことで、力強さを強調している。
これらの改良により、セダンとアバントのボディサイズが、わずかに拡大されており、全長は10mm増の4760mm、全幅は5mm増の1845mmとなっている。なお、ホイールベースや全高の変更はない。
アウディらしい先進機能を充実化
先進的な装備が特徴でもあるアウディだが、新型A4では、その点も強化。デジタルデザインを意識したコクピットでは、独自のインフォテイメントシステム「MMIオペレーティングシステム」に進化。
タッチスクリーンを10.1インチに拡大。センターコンソール上のタッチパッドなどの操作系を廃止した。フル液晶メーターパネル「アウディバーチャルコクピット」も、進化版の「アウディバーチャルコクピットプラス」をベース車を除き、標準化している。
安全面では、LEDヘッドライト及びテールランプを全車に標準化。またアウディらしいユニークな「マトリクスLEDヘッドライト」も採用し、カメラによるセンシングを活かした細やかな調光や配光切り替えなども行う。
リヤテールには、流れるウィンカーである「ダイナミックターンインディケーター」も備えられた。
先進の安全運転機能が全車で標準化されたこともトピック。衝突被害軽減ブレーキ「アウディプレセンスシティ」を全車に標準化。
さらにベース車を除く、全車にACC、車線内維持ステアリングアシスト、後側方接近車警報、リヤカメラなど充実の安全機能を標準搭載するようになっている。
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