日本では絶版となったホンダ製SUVが、新型にモデルチェンジ!?
ホンダのラグジュアリーカーブランド「アキュラ」は、2020年10月14日(日本時間、15日未明)、米国にてフラッグシップSUV「MDX」のプロトタイプを発表した。
このモデルは、MDXシリーズの第4世代となるもので、2021年初旬の発売を予告している。
文/大音安弘、写真/HONDA
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■日本では絶版になった“SUV版レジェンド”に新型
まずMDXを簡単に紹介すると、SUV版レジェンドといえる贅沢かつ高性能なSUVで、2001年に北米で初代デビュー。
この初代MDXは、高級SUVの人気が高まった日本にも導入されたことを覚えている人も多いはずだ。
現行型は、2013年に投入された第3世代で、大型なボディを活かした7人乗りを実現。性能面でもホンダらしく走りのSUVとして磨き上げられているのも特徴だ。このためアキュラのなかでも高い人気を誇る、ブランドの看板車種でもある。
第4世代のアキュラは、歴代モデルで最もプレミアムかつパフォーマンスを重視したMDXに仕上げられるという。
エクステリアは、現行型のイメージを受け継ぎながらも、よりダイナミックかつ筋肉質なデザインに磨き挙げられており、まさにフラッグシップに相応しい上質さとスポーティさを身につけたようだ。
特に前後マスクは、シャープさが強調され、サイドシルエットもシャープとなったことで、良い意味で重厚さが薄まっている。
そんな新MDXのキャラクターを最も示しているのが、新しいフロントマスクで、アキュラのアイコン的アイテム「ジュエルアイLEDヘッドライト」が継承するが、デライト内蔵のよりシャープなものに変更。
さらにダイヤモンドペンダゴングリルも薄く幅広いものとなったことで、スポーツマインドが高まっているのだ。このデザインは、アキュラARX-05レースカーに触発されたものだという。アキュラのモータースポーツカラーも巧みに取り入れているのだ。
■新型MDXの真骨頂は美しいインテリア
一方で、インテリアも大胆な進化を遂げている。ダッシュボードは、薄型デザインに変更され、中央には、12.3インチのワイドスクリーンをオンダッシュに装着。これはアキュラ史上最大のもの。
その下には、操作系ボタンが備わるが、ユニークなトランスミッションのシフトボタンも見事にデザインに取り入れ、洗練されたコクピットとなっている。メーターパネルもフル液晶タイプとなり、ステアリングには操作系ボタンが集約されている。
目玉となる装備のひとつがオーディオシステムで、ELSスタジオ3Dプレミアムオーディオシステムは、1000W以上の出力と25スピーカーを備えるもので、グラミー賞を8回受賞した音楽プロデューサー兼サウンドエンジニアであるエリオットシャイナーがチューニングを手掛けたという。ここまでのシステムは、アキュラ初となる。
しかし、MDXのインテリアのハイライトは、どんな先進機能よりも、美しく上品なインテリアの仕上げだろう。
2トーン仕上げのレザーステアリング、シートなどのトリムに施される細やかなステッチ、風合い豊かなレザーやウッドなど、他のラグジュアリーブランドにも引けを取らない上質な雰囲気づくりに注力している。
この仕様が標準かは不明だが、贅を尽くしたインテリアは、オーナーの所有欲を満たしてくれるはずだ。
キャビンの空間は、3インチのホイールベースの延長により、3列シートの全ての足元が広げられるだけでなく、ラゲッジも拡大される。頭上は、超ワイドパノラマムーンルーフも備わり、ファーストクラスの快適さを提供するという。
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