2024年11月23日、ラリージャパン開催中の豊田スタジアムにおけるステージイベントにて、ベストカーから豊田章男会長(モリゾウ)が「セリカ、作ってるんですか?」と質問。「ぼくは答えられない、そこに執行(役員)がいるから聞いてみよう」と、ステージ横にいた中嶋裕樹トヨタ自動車副社長(商品担当)を指名。登壇した中嶋副社長が「セリカ、やります」と答えた。
文、写真/ベストカーWeb編集部
■「こういう場で言っちゃっていいんですかね」
2024年11月21-24日に愛知県、岐阜県で開催中のラリージャパン2024。拠点となる豊田スタジアムで開催されたステージイベントにて「ベストカー」の本郷仁編集担当取締役が、トヨタ自動車の豊田章男会長(モリゾウ)に公開質問を実施。「セリカ、出るんですか?」と聞くと、冒頭のとおり「今日はそこに執行(役員)がいるから、ぜひ聞いてみよう」と中嶋副社長をステージに招いた。
中嶋副社長は「正直、いまは影も形もありません。ただ、社内でもセリカを待ち望む声が大きいんです。だから……こういうことを公開の場で言っちゃっていいんですかね、セリカ、やります!」と、開発開始を宣言した。
この驚きの発言を受けて、豊田会長は「大丈夫ですか? いろいろ大変ですよ。ベストカーさんに(トヨタはセリカを作ってると)書かれてましたけど、あれ信じちゃいけませんからね」とフォローすると、中嶋副社長は「いつ出すとは言ってませんから、来年かもしれませんし」と返した。
これにて「次期セリカ、開発実施を公言」と受け取りました。ぜひよろしくお願いいたします!!(言質とりましたー!)
■続けて「次期GR86はどうなりますか?」との質問も
同イベントでは会場に集まった観客にも質問を受け付けたところ、「次期GR86のエンジンはどうなりますか? ターボが積まれるんですか? FRですか? そもそも開発はしてくれているのでしょうか?」と、非常に頼もしい質問があり、こちらは現在スーパー耐久シリーズで「ORC ROOKIE Racing」にGR86で参戦している大嶋和也選手(兼監督)にマイクが回され、「いまサーキットを中心に、(次期型GR86や搭載エンジンについて)いろいろとやっております」と発言。
これを受けて豊田会長が「なんだかよくわからないな、ベストカーからの質問だよ、ここはやっぱり執行(役員)に聞こう」と再びマイクは檀上の中嶋副社長へ。すると…。
「今年(2024年)の東京オートサロンで、モリゾウさん(豊田章男会長)に【好きなエンジン、次世代に遺したいエンジンはどれですか?】と聞いたんですよ。そうしたら【スバルの水平対向とマツダのロータリー】と仰ったんです。トヨタのエンジンがない!! これにトヨタの全エンジン開発者は奮い立ちました。モリゾウさんに遺したいと思わせるエンジンを作ります。出せるか出せないか、遺すか遺さないかじゃなくて、我々は、出す!」
トヨタ、マツダ、スバルは2024年5月に合同ワークショップを開催。そこでスバルは水平対向エンジン、マツダはロータリーエンジンの(実質的な)開発続行を宣言した。そこでトヨタはまったく新しい1.5Lと2.0Lエンジンを展示。特に2.0Lエンジンはターボを装着すれば400馬力超も可能だという。
このエンジンが搭載されるかどうか、FRか4WDかは置いておいて、トヨタはスポーツエンジンの開発を続けており、それが次期GR86に搭載されることも、ここに宣言されたと言っていいだろう。楽しみ!!
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