全面刷新!! ベンツSクラスなSUV”GLS-Class”がフルモデルチェンジ

全面刷新!! ベンツSクラスなSUV”GLS-Class”がフルモデルチェンジ

 メルセデス・ベンツのSUVの頂点に君臨するGLS-Classそのフルモデルチェンジモデルが、日本上陸を果たした。第3世代へと進化を遂げた。

 新型では、内外装の一新に加え、ボディサイズもアップ。様々な角度から、より快適な最上級SUVの姿が目指されている。極上のおもてなしを提供する新SUVは、どんなSUVに仕上がっているのだろうか。

文:大音 安弘、写真:メルセデス・ベンツ日本

【画像ギャラリー】最上のおもてなしSUV”GLS-Class”


価格は1263万円&1669万円

 メルセデス・ベンツ日本は、2020年3月23日、メルセデス・ベンツのフラッグシップSUV「GLS-Class」のフルモデルチェンジを発表し、同日より受注を開始した。

 グレードと価格は、クリーンディーゼルの「GLS 400d 4MATIC(右ハンドル車)」が、1263万円。マイルドハイブリッド仕様のガソリン車「GLS 580 4MATICスポーツ(左ハンドル車)」が、1669万円となる。

全面刷新で第3世代へと進化したGLS-Class。写真は、GLS 580 4MATICスポーツ

サイズアップを図りながらも、よりエレガントなスタイルに

 第3世代となる新型は、最新メルセデスのデザイン思想を取り入れ、より上級車らしいエレガントなスタイルへと進化を遂げた。

 ボディサイズは、全長5207×全幅1956×全高1823mm(400d 4AMTICの欧州参考値)と先代よりも全長が拡大されている。その拡大ぶんの60mmをホイールベースに割り当てることで、車内空間の拡大が図られている。

 パワードームを備えるボンネットやクローム仕上げのアンダーガードなどSUVらしいアイテムを備えるいっぽうで、最上級モデルに相応しい落ち着きあるフロントマスクが目指された。

 八角形デザインと内側に配された2本のルーバーを持つフロントグリルは、先代のイメージを引き継ぎ、力強さを感じさせるものだが、ルルチビームLEDヘッドライトをふくよかなデザインとすることで、最上級モデルに相応しい落ち着きあるフロントマスクを実現した。

 リアセクションでも同様に、上質さを追求。テールランプをコンパクト化かつ流麗なデザインとすることで、たかやかな雰囲気を備えつつ、全体ではボリューム感あるフォルムに仕立てることで、SUVらしい安定感を与えている。

押し出し感の強かった先代と比べるとエレガントな装いになったリヤビュー。

より広く快適になったキャビン

 インテリアデザインは、最新メルセデスの技術を余すことなく投入することで先進的なものへと昇華された。

 その象徴といえるのが、2つのワイドディスプレイを融合させて備えたダッシュボードだ。「12.3インチワイドディスプレイ」と「12.3インチコックピットディスプレイ」による先進的な表示は、ドライバーに多彩な情報をわかりやすく提供する。

 また最新インフォテイメントシステム「MBUX」の搭載により、操作系統も刷新。メカスイッチが削減され、タッチパネルやステアリングスイッチ、タッチパッドによる直感的な手動操作に加え、自然対話式音声認識機能による、より多く機能を音声操作することが可能となった。

先進的なコクピット。ダッシュボードデザインも、よりシンプルかつモダンなものとなった。

 ホイールベースが延長されたことで、居住性と積載能力が高められたことも大きなトピック。

 ただ広さが拡大されただけでなく、最もスペース的にタイトとなる3列シートでも、身長194cmの乗員まで対応可能。実用的な7人乗りモデルへと発展を遂げている。

 ラゲッジスペースについては、標準時で470L。2、3列シートを倒すと最大2400Lまで容量を広げることができる。

 また車高調整機能の活用で、スイッチ操作ひとつで、リアの車高を50mm下げることができ、よりスムーズな荷物の積み下ろしにも貢献する。

実用的な3列シートレイアウトを実現したのも、新GLSのつよみのひとつ

ストレスフリーな走りを実現するメカニズム

 パワートレインは、ガソリンとクリーンディーゼルをぞれぞれ1種類ずつを導入。メインとなるのが、クリーンディーゼルターボだ。

 エントリーグレード「GLS 400d 4MATIC」に搭載される3.0L直列6気筒クリーンディーゼルターボは、最高出力330ps、最大トルク700Nmを発生。AdBlueを使用した高度な排気ガス浄化システムを備えるのも特徴のひとつだ。

他モデルでも好評の6気筒のクリーンディーゼルターボエンジンをエントリーに採用

 上級グレードとなる「GLS 580 4MATICスポーツ」には、4.0L、V8ツインターボエンジンを搭載。最高出力389ps、最大トルク700Nmを発揮するパワフルなエンジンだが、「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」と「48V(ボルト)電気システム」などを搭載したマイルドハイブリッド仕様で、モーターとミッションの間に配置されたモーターによるアシストと回生ブレーキによる発電を行う。

 トランスミッションは、いずれも9速ATを搭載。またSUV性能を左右する4WDは、前後の100:0~0:100の連続可変トルク配分を行う新開発のものにアップデートされている。

 足回りは、高性能なエアサスペンション「AIRMATICサスペンション」を全車に標準化。先代のものより改良することで、乗り心地を向上。乗員や荷物の重量に問わず、常に一定の車高レベルをキープする。

 さらにGLS 580 4MATICスポーツには、「E-ACTIVE BODY CONTROL」を標準化。この機能は、カメラによるスキャニングで、 路面の詳細な凹凸を検知し、4輪それぞれのサスペンションをコントロールすることで、かつてない快適な乗り心地と安定性した走りを提供するという。

 安全運転実現のための必須アイテムとなる先進安全機能は、Sクラス同等の内容を標準装備。

 その中では、「アクティブブレーキアシスト (歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)」の機能強化が図られており、自車が右折する際、対向車線の直進車との衝突の危険がある場合、10km/h以内であれば、自動ブレーキを作動するようになった。

 昨今、ADASやインフォテイメントの技術が飛躍的に向上された結果、メルセデスの最上級SUVとしては、内容に不足も見え始めていたGLS。全面刷新が図られたことで、SUVのSクラスとして、再び大きな注目を集めることになりそうだ。

【画像ギャラリー】最上のおもてなしSUV”GLS-Class”

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!