タミヤグランプリの大本命!? フォーミュラEボディを搭載した新型シャーシ『TC-01』がデビュー!

タミヤグランプリの大本命!? フォーミュラEボディを搭載した新型シャーシ『TC-01』がデビュー!

 株式会社タミヤは、電動ラジオコントロールカー(以下RCカー)の新型シャーシ「TC-01」を採用した組み立てキットを、2020年8月22日ごろより発売開始する、と発表した。

 電気自動車のF1とも呼ばれる「フォーミュラE GEN2」を再現したボディを搭載できるこの新型シャーシは、ファンにとっては、期待に胸が膨らむモデルだ。

 RCカーは、1980年代半ばごろ、第一次ブームを迎えていた。当時は、タミヤや全国各地の模型店、同好会などが主催するRCカーレースが毎週末開催されていたほど、RCカー業界は盛り上がっていた。

 テレビ東京系列局で放送されていた「タミヤRCカーグランプリ」も、その人気に拍車をかける原動力となっていた。

 そして現在、RCカーは、それらの時代を小・中学生で経験した、現在40代50代のお兄さま方を中心に、再びブームの兆しをみせている。ちなみに、筆者も筋金入りのRCカーファンだ。(※今回、本原稿の依頼をいただき、これ以上ない幸せを感じている)

文:吉川賢一/写真:株式会社タミヤ

【画像ギャラリー】タミヤグランプリも再開! 新型シャーシ『TC-01』とフォーミュラEボディの魅力!


■魅力1:「作る楽しみ」が存分に味わえるキット!

新型シャーシ「TC-01」を採用したタミヤRCカー「フォーミュラE GEN2」。模型的再現度も抜群だ

 タミヤは、プラモデルのクオリティが高いことでも有名だ。タミヤには、これまでもF1マシンを再現したRCカーのボディはあったが、今回の「フォーミュラE GEN2」ボディの造形は、そのクオリティをはるかに超え、RCカー用とは思えないほどの完成度となっている。

「フォーミュラE GEN2」バックビュー。各所エアロパーツも見事に再現されている

 RCカー用のボディは、ポリカーボネート素材で成型されたクリア板から、ボディのパーツを自ら切り出し、それらを組み合わせて作り上げる。そして好きなカラーに塗り、好きなステッカーで仕上げれば、自分だけのオリジナルボディが完成する。

 またTC-01シャーシはパーツ点数を抑え、シンプルに組み立てやすく、かつメンテナンスもしやすくしている。説明書の通りに組み立てれば(※タミヤの説明書は世界一分かりやすい)、この低いシャーシは完璧に組み上がる。

高剛性と低重心を狙った新型シャーシ「TC-01」。もちろん各所セッティングで走行特性の調整も可能だ

 前後ダブルウィッシュボーンサスにインボードタイプのダンパー、そして前後のギアデフを支えるバルクヘッド一体型のバスタブシャーシなど、高剛性と低重心化を狙った最新のパッケージングだ。

 スプリングやダンパーオイルの交換、スタビライザーの装着だけでなく、ロールセンター調整やトーイン変化特性などもシム調整でセッティングが可能だ。

 筆者が「ド」はまりしている理由も、実車のサスペンションセッティングの知見が、ほぼそのまま活かせるからだ。(※セッティングの理論はわりと知っているつもりだが、残念ながらレース成績には、今のところ繋げられていない……)

■魅力2:コースを走らせる! 性能をカスタマイズする! クルマを青くする楽しみも!?

タイヤを外すとダブルウィッシュボーンサスからダンパーまわりのメカニックがよく分かる。大型ディフューザーも存在感タップリだ

 タミヤの開発ドライバーが決めた初期セッティングを元にしているので、素組のシェイクダウンでもよく走る「はず」だ。走行特性をガラッと変えるセッティングパーツも、数多く準備されている。

 これらのカスタムパーツは、青色のパーツが多いので、カスタムするたびにマシンは青くなっていき、それがまた、ファンにとっては、カッコいい。

 近所にRCカーを走行させる場所がない、という方も多いとは思うが、この「TC-01」を手に入れたならば、ぜひ近くのRCカー用サーキットをインターネットで探してみてほしい。意外と、探せばある。

 一度もRCカーサーキットへ行ったことがない方でも、恥ずかしがらなくていい。みな自分のことに夢中なので、他人の走りなど、見てはいない。そしてお店のスタッフは、必ず優しくサポートしてくれるはずだ。

 また、サーキットデビューの手引きが描かれたWEBマンガ、「40歳からラジコンできるかな? 断言しようラジコンはとてつもなく面白い!」も参照していただきたい。恥ずかしがり屋の主人公の、心の動揺が良く描かれた良作だ(現在は無料で読める)。

次ページは : ■2020年のタミヤグランプリも再開! TC-01は本命シャーシとなるか?

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