新型コロナの流行が沈静化し、週末の高速道路に渋滞が戻ってきている。近年は渋滞対策の進捗(新東名・新名神の開通や、ピンポイント対策としての付加車線の設置など)によって、ひどい渋滞が発生するのはほぼ首都圏に限られるようになったが、首都圏には日本の人口の3分の1が住んでいる。その首都圏の高速道路では、渋滞緩和が期待できる対策が、もうあまり残っていない。首都圏のドライバーは、遠い将来まで高速道路の渋滞に悩まされ続けることが確実だ。
ところで、実際に渋滞にはまった時に気になるのは、自分のいる車線が、隣の車線より速いか遅いかではないだろうか。渋滞という自分の意志ではどうにもならない災難に巻き込まれた時に、「隣のクルマに負けたくない」と思うのは自然なこと。「渋滞の高速道路、右車線と左車線どっちが速い?」は、渋滞における永遠のテーマである。実際のところ、どっちが速いのか? 渋滞研究家の清水草一が答える。
文/清水草一
写真/清水草一、フォッケウルフ
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