シエンタ強さの秘密とは? 地味…なんて言わないで!! 隠れたヒット車


■ライバル、フリードに対しても大きなアドバンテージ!!!

シエンタの最大のライバルはフリード。2018年10月の販売台数では6751台で7位

もちろんシエンタの商品力も高い。先代型と同様の薄型燃料タンクを使って床を低く抑えたから、全高が1700mmを下まわるのに、3列目に座っても膝が持ち上がる窮屈な姿勢になりにくい。ハイブリッドのニッケル水素電池も、燃料タンク前側の床下に配置され、居住性にほとんど悪影響を与えていない。

この優れた空間効率は、ライバル車のフリードを上まわる。フリードは床が少し高くステップワゴンと同等だが、全高は100mm以上も低い1710mmだから、室内高が不足気味で3列目に座ると膝が持ち上がりやすい。

その代わりフリードは、内外装がミニバンらしい形状だから好みに合うユーザーも多いが、シエンタは車内を広く確保する工夫を凝らした。

フリードの3列シート7人乗り。価格はフリードHVが225万6000〜265万6000円、ガソリン車が198万〜212万1600円(価格はFF、モデューロは除く)

2列5人乗り仕様のフリード+(プラス)はHVが227万6000〜267万6000円。ガソリン車が190万〜212万円(価格はFF、モデューロは除く)

シエンタはガソリン車の価格を約180万〜200万円に抑えながら、内装の質を高めたことも特徴だ。インパネは樹脂性でソフトパッドをほとんど使わないが、見栄えはよい。ステッチ(縫い目)やキルティング風の装飾を施すなど、コストを抑えながら上質に見せている。

コンパクトで低価格の車種を上質に見せるのは、もともとトヨタの得意ワザだった。最近はヴィッツやアクアが質感を下げて発売され、その後に改善されるなどトヨタ車のよさが薄れてきたが、シエンタには今でも息付いている。

価格も絶妙だ。前述のようにシエンタの1.5Lガソリン車は約180万〜200万円だから、2Lのヴォクシー&ノアに比べると50万〜70万円安い。最近は安全装備や環境性能の向上もあってクルマの価格が上昇傾向にあり、ヴォクシー&ノアでも割高感が強まりつつある。

今回ラインアップされたシエンタの5人乗りファンベースの価格にしても、ガソリン車が177万6600〜198万720円、HVが218万7000〜234万360円。対する5人乗りのフリード+(プラス)はガソリン車が190万〜212万円、HVが227万6000〜267万6000円と、後発だけにフリード+(プラス)より価格を安く設定している。

ミニバンは就学年齢に達した子供を持つ世帯が多く購入するため、出費にはシビアだ。ユーザーの関心が、ヴォクシー&ノアから割安なシエンタに移っている面もある。

このようにシエンタには好調に売れる要素が多く、以前から販売の上位に入っていた。それがマイナーチェンジで弾みを付け、小型/普通車の2位になった。果たしてこれからも高人気を維持できるのか!? 今後の動向に注目したい。

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