トラック輸送による環境負荷低減のために「モーダルシフト」が注目されて久しい。モーダルシフトは、鉄道や船舶など、トラックより環境負荷が小さい輸送手段への移行を指す言葉だ。
ただ、大量の荷を確保する必要があることや、国内輸送の大部分が500km未満の輸送距離であること、ラストマイル輸送では結局トラックが必要になることなどから、国内のモーダルシフトはなかなか進まなかった。
しかし、ヤマト運輸と東京九州フェリーのモーダルシフトが進展している。2022年9月には、およそ一年前の開始当初と比べて6倍に規模を拡大した。
背景にあるのは温室効果ガスの削減という環境問題だけではなく、トラックドライバーの労働力不足や、働き方改革により輸送の効率化が求められたことなども影響しているようだ。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真・図版/ヤマト運輸・東京九州フェリー・フルロード編集部