クルマ界に潜む色の意味(2)

クルマ界に潜む色の意味(2)

いつも目にするクルマにまつわる「色」。

特に定義がない色もあれば、その色が規定となるケースも。クルマの“意味する色”について探ってみた。


ブルーからグリーンへと色が変わるエコ運転支援表示は各メーカー共通か?

 最近はドライバーに燃費のいい運転状態かどうかを知らせる「エコ運転支援表示」を色の変化で表わすクルマが増えてきた。

 その中でもメーター内のインジケーターなどが『ブルー』から『グリーン』に色が変化するものがあるが、この『青→緑』へ変わる表示は各社共通なのか?

 調べたところ、『青→緑』の表示を採用しているのは、ホンダのハイブリッド車、スズキのアルトエコやワゴンRなど4車種、ダイハツのミライース(一部グレード除く)など。

 いずれも『青=通常運転、緑=エコ運転』を意味している。ただし、マツダデミオのように『青=しなやかな運転、緑=やさしい運転』を表わすようなケースもあり、その意味合いに共通性はない。

 さらに、トヨタのカムリでは『白=パワー、緑=エコ運転、青緑=エンジン停止が多い状態、水色=回生状態』という色でハイブリッドシステムの状態を表示していたり、三菱のミラージュのように『オレンジ→緑』に色が変わり、青を使わないで表示しているクルマもある。メーカーやクルマによって色の使い方もさまざまなのだ。

 ただし、日本では『エコ=グリーン』というイメージがすっかり定着しているため、『エコ』を表示するインジケーターなどにはグリーンを使ったクルマが多くなっているようだ。

ステアリングやシフトノブなどのステッチに赤が多いのは? ほかの色ではダメか?

 確かに黒い本革のステアリングやシフトノブのステッチに色が付けられている場合、赤い色が多い。

 赤以外にもCR─Vにはブルーステッチを随所に使った特別限定車が今年4月に発売されていたり、さらに過去には黄色いステッチの入った黒いシートのサンバー50周年記念車などもあったが、多くは赤い色だろう。それはナゼか?

 元日産自動車デザイナーの前澤義雄氏によると「赤は情熱の色なんていうが、昔からスポーツモデルにはいろんな部分で赤い色を使う例が世界中にある。ステッチだけじゃなくメーターパネルとかね。

 まぁ、その程度で気持ちが高ぶるわけじゃないが、ドライバーを熱くさせる色として赤を内装などに使って全体的なイメージでスポーティに見せようとしてるんだな」とのこと。スポーティ=赤というイメージが定着しているのが、赤いステッチなどが多い理由。

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