話題だった●●のその後

話題だった●●のその後

 人間、時間の経過とともに過去のことはつい忘れてしまうものだ。クルマ界でも、当時あれほど注目されていたのに今では話題に上らない物事が意外と多い。そこで、「そういえばアレのその後はどうなった?」を探ってみた。

新東名高速、通行台数は計画通りなのか?東名高速の渋滞は緩和されたのか!?

 ’12年4月14日、新東名高速道路のメイン区間である御殿場JCT~三ヶ日JCTの162㎞が開通した。わずか2年弱前のことだが、最近では新東名の話がサッパリ出てこない。開通前はあれほど「早く走りたいなぁ」などと盛り上がっていたのに。

 そんな話題を集めた新東名に関して、「その後どうなった?」と気になるのは、東名と新東名合わせてのクルマの交通量は予想(計画)どおりなのか? ということ。NEXCO中日本へさっそく聞いてみた。

 新東名の開通前の、東名の御殿場JCT~三ヶ日JCTの交通量は1日平均約7万4000台(’11年実績)。新東名開通後は東名+新東名の同区間合計を1日平均8万3000台と見込んでいたそうだ。つまり約1割、クルマの量が増加すると見込んでいた。

 そして新東名開通後、見込みどおりに増えたのか!? 結果は東名+新東名の約1年間(’12年4月15日~’13年4月6日)の平均交通量は、1日平均にして14%増の約8万3200台! 

 新東名の開通直後の数カ月間だけワ~ッと交通量が増え、その後は尻すぼみ……ということでなく、東名と新東名はしっかりと日本の交通網の根幹を成していることを再認識した思いだ。

いっぽう、新東名効果で渋滞は以前より減ったのか!?

 それまで東名しかなかったところに並行して新東名が開通した。となると、新東名開通効果のひとつとして「渋滞の軽減」もあったわけだが、開通後実際に渋滞は減ったのか。’12年4月の開通後1年間、静岡県内で発生した10㎞以上の渋滞は18回で、その前の1年間と比較すると9割も激減している! 

 開通前、「ホントに渋滞は減るのか?」と思ったりもしたが、〝劇的な新東名効果〟といえる。

大人気だった新東名のSA/PA。その後はどう?

 また、新東名には7つの新形態SA/PA(ネオパーサなど)があるのだが、左の写真にあるように開通の’12年4月はSAに入るのも大渋滞だったその4月は、7カ所の合計で1日平均18・9万人の来場者数だったそうだが、1年後の’13年3月は8・1万人と半分以上の激減。

 どの分野でも商業施設はやがて飽きられるのが宿命。交通量は14%増なのに、SA/PAへの来場者数は半減以上ということはリピート率が低いことと、そこを目的にドライブする人が減ったということだろう。ここのSA限定販売のスイーツなどの評判で、来場者を呼び戻すしか手はないか……。

05年のトヨタの〝トランペットロボット〟。その後、活躍しているの?

 ’05年の『愛・地球博』開催時にお披露目された、トヨタの「トランペットロボット」。ホンダ・アシモタイプのヒューマノイド型ロボットで、ステージ上でトランペットを吹く姿が印象に残った。が、その後吹いている姿を見ない。

 トヨタといえば介護・医療支援向けのパートナーロボットも展開しているが、それとの関連はどうなのだろうか?

 この質問をトヨタへ投げかけたところ、興味深い回答が返ってきた。その「トランペットロボット」(’05年)の進化型として、実は’07年に「バイオリン演奏ロボット」が誕生していたぁ! で、’10年の「上海万博」や昨年の「日本看護サミット」などのステージ上で音色を響かせたという(上写真をご覧あれ)。

 また、トランペットロボットは現役を退いたかというとそうではなく、現在もトヨタ会館(豊田市)で展示されており、演奏も披露するという。

 そして、それらの〝演奏ロボット〟などで培った要素技術(自律移動、物体認識)などは介護・医療支援向けのパートナーロボットや生活支援ロボット、パーソナルモビリティ「ウィングレット」にも生かされているそうだ。

〝その後〟を追えばいろんなことが判明するものですね。

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