後世に残したいニッポンのクルマ文化財~美しいマナー編

 これぞ「おもてなし」の心の象徴?美しいクルママナー編

●有人のガソリンスタンドに残るもてなしの心

 最近はセルフ店が増えてきているが、まだまだ店員がいるスタンドの魅力も捨てがたい。スタンドに入ると、「いらっしゃいませ〜!」という威勢よく元気のいい声で出迎えてくれ、給油位置まで丁寧に誘導された後、「灰皿はいかがですか」「窓を拭いてもよろしいでしょうか」「エンジンオイルはいかがですか」「水抜き剤はいかがでしょう」などと矢継ぎ早に聞いてくる。

 なんとも気が利いている(←そりゃ商売だからだって)。スタンドを出る時も「どちらに出られますか、オーライオーライ!」と元気な声で誘導してくれ、最後は帽子を取って「ありがとうございました!!」と一礼。う〜ん、実に心が洗われる。

●高速道路での料金所のおじさんとのコミュニケーション

 これぞジャパニーズオリジナルの極み。なぜかって? 「心」ですがな。海外じゃ全車がETCが義務づけられていたり、料金プール制のICカードを使ったシステムが主流らしいけど。

 最近では日本でもETC車が主流になっているワケだが、そこには人と人との触れ合いというか、人情の機微のようなものがまったく存在しない(←ETCはそういうシステムなんだから当たり前)。やはりハートウォーミングな料金所のおじさんとのやりとりは残しておいたほうが日本らしい気がするぞ。

●ネズミ捕りを見たらパッシングで対向車に知らせる

 対向車線のネズミ捕りを見かけたら対向車にパッシングで知らせてあげる美しきよき風習が以前はあった。「いつか自分も世話になるかもしれない」─。なんというか、日本人の美を感じさせる行為といった言い過ぎだろうか。

 最近ではパッシングでネズミ捕りを教えてもらうどころか、「コイツ、何パッシングしてやがんだ」と睨まれてしまいそうな雰囲気さえ漂っていて殺伐としている……。ぜひ復活させてほしいと思っております。

●ヘッドライトの灯け忘れを知らせるパッシング

 続いてはこれ。都市部では昼間点灯の安全習慣が理解されてきたのか、他人に無関心なのか、対向車がパッシングで教えてくれる習慣はすっかりなくなった。でも、地方部に行くとまだ時々見かけることがあり、思わずホッとしたりして。

●道を譲り合う美しい精神

 道を譲られたら「ありがとう」ってパッシングしたり、手を上げたりして挨拶するのが普通だったが、特に東京などの都市部ではこの習慣がなくなってしまいつつあると思うのは担当だけだろうか? 

 譲った本人が習慣で思わず手を上げ、譲られたほうのプレミアムカーに乗った奥さんはというと無視して通り過ぎるってな珍な光景が都市部では多くみられるような気がする。

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