接近注意!タクシーの覆面パトカー発見!

↑こうしてみると、まったく見分けがつかない。
左がパトカーで、グリル内にはLEDフラッシャーランプが見える。


 覆面パトカーといえば、街中にまぎれて一般車を装い、捜査活動や取り締まり活動を行う警察車両だが、ニューヨーク市警察には一風変わった覆面パトカーが存在する。それはタクシーの覆面パトカーだ。

 ニューヨーク市警察にはタクシー分隊(正式名称はTAXI SQUAD)という隊が存在し、ニューヨーク市内数カ所の警察署に分隊を設置、覆面タクシーで日夜ニューヨーク市内の管轄地区をパトロールしている。基本的に制服警官が2名一組で運用しているが、捜査内容によっては私服で運用することもあるという。

堂々とNYPDと書いてある。
堂々とNYPDと書いてある。

 運用する警察官は運転席・助手席に着座していることが一般的だが、これも私服での運用ならば運転手と客を装うことも行っているようだ。

 採用車両は街中のタクシーと同様、フォードのクラウンビクトリアや日産アルティマが多い。

 装備は前面グリル内や車内、さらにフロントやヘッドライトにフラッシャーが配されている。

 トランクにはアンテナが設置されていて、一般のタクシーと覆面タクシーを外見上で見分けられる数少ない部分。車内はパトカーと同様、ノートパソコンや無線が装備されているが、一般のタクシーにあるはずの前席後席の防犯仕切り板がなく、詰めが甘いような気もする。

トランク部分に配された警察無線アンテナ。
トランク部分に配された警察無線アンテナ。

 この分隊の歴史は意外と長く、20年ほど前にはシボレーカプリスの覆面タクシーの目撃例があったことや、分隊のワッペンにはイエローキャブの象徴であるチェッカー社のタクシーキャブのイラストが配されている。

 イエローキャブと呼称されるニューヨーク市に存在するタクシーはおよそ1万3000台以上が登録されているので、覆面タクシーを活躍させるにはうってつけの街。街中にはタクシーを止めようと手をあげる人が多いが、この覆面タクシーは客を乗せることはない。

 アメリカでは、パトカーの払い下げをタクシーとして再利用する場合が多く、(現在ではフォードクラウンビクトリアが主)ニューヨーク市でも例外なく同車種が活躍中。

 しかし2011年5月、ニューヨーク市は環境面などでの対応から、日産と10年間の独占契約を結び、ニューヨーク市のタクシーを順次日産NV200のみに代替導入させようとしていたものの、昨年10月頃の導入時期に裁判所からNV200のみを強制することは無効との判決が言い渡されたため、現在はNV200を含めた多様な車種が街中を走っている。

 NV200のタクシー導入計画が進んでいたら、NV200覆面タクシーが導入されていた可能性があるが、犯人車両追跡で威力を発揮できるのかは少々疑問。

こちらは日産アルティマの覆面パトカー
こちらは日産アルティマの覆面パトカー

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