【あぁ偉大なる「普通の軽」】 ホンダ 新型N-WGNは軽の新基準 !!

【あぁ偉大なる「普通の軽」】 ホンダ 新型N-WGNは軽の新基準 !!

 突出したアピールポイントはないけれど、乗って使えば深く納得できる。2代目に進化した新型N-WGNの“良いクルマ”感は、まさに「軽自動車の新基準」だった。

■乗ってわかる! 新型N-WGNの魅力ポイント
・雑味を感じさせないスッキリとした気持ちのいい乗り心地
・運転していてストレスを感じない視界のよさ
・全車ホンダセンシングを標準装備/速追従ACC/横断自転車対応の自動ブレーキ
・アクセル操作に対しナチュラルに反応するエンジン特性
・室内空間の広いハイト系軽自動車とは思えない室内の静粛性

■ホンダN-WGNラインナップと価格
・Gホンダセンシング…127万4400円(FF)/ 140万5080円(4WD)
・Lホンダセンシング…133万9200円(FF)/ 146万9880円(4WD)
・Lターボ ホンダセンシング…150万1200円(FF)/ 163万1880円(4WD)
・助手席回転シート車ホンダセンシング…142万5600円(FF)/ 155万6280円(4WD)
・カスタムGホンダセンシング…151万2000円(FF)/ 164万2680円(4WD)
・カスタムLホンダセンシング…158万7600円(FF)/ 171万8280円(4WD)
・カスタムLターボ ホンダセンシング…166万3200円(FF)/ 179万3880円(4WD)

【画像ギャラリー】大充実の進化を遂げたN-WGNをギャラリーでチェック!!!

※本稿は2019年9月のものです。※試乗日は8月27日です
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部(撮影:池之平昌信)
初出:『ベストカー』 2019年10月10日号


■しなやかな走りっぷり!

「特に目立ったアピールポイントを主張しないクルマですね」

 新型N-WGNの試乗を終えて、待ち構えていたホンダ開発陣に発した第一声である。

 もちろんこれは最大級の褒め言葉で、しっかりとホンダ開発陣の面々にも言葉の意図を理解していただけた。

 新型N-WGNにもハイトワゴン軽自動車の例にならい「標準タイプ」と「カスタム」がラインナップ。 丸目ヘッドライトが印象的な標準タイプに対し、カスタムは角形ヘッドライトとなるのが特徴。ホンダセンシングを全グレードで標準装備

 要するにですね、新型N-WGNはものすごく平均点の高いクルマなんです。それは、「ハイトワゴン系軽自動車としては……」という評価軸ではなく、クルマとしての評価をしたうえでの話。

 細かいところまで本当にキッチリと、しっかりと作り込んでいることがわかるクルマなのだ。

 走り出してまずビックリしたのが静粛性。車体下まわりから入ってくる“ゴー”といった低周波のロードノイズはしっかりと抑え込まれているし、インテリアパーツなどの立て付けによって発生する音も感じない。

標準タイプでは写真のNAエンジン搭載「L」グレードが約80%と売れ筋。荒れた路面でもしなやかに路面のうねりをいなしてスッと安定して走る

 乗り心地もスッキリとしなやか。

 足がしっかりと動いていて、街中の路面で出くわすようなマンホールの段差や路面補修後のパッチの段差などで“ダダン”といった突き上げるような衝撃を感じることもなく、スッといなしてくれる。

 毎度おなじみの試乗コースは大型トラックの交通量が多く、路面のアスファルトがウネウネしているような場所も多く、足回りやボディの善し悪しが如実に感じ取れてしまうのだが、新型N-WGNはここで真価を発揮。

 乗り心地のよさとタイヤの接地性のよさを実感することができたのでありました。

こちらはカスタムタイプ

 ドライバーの操作に対するクルマの反応は基本的にものすごく素直で穏やか。

 たとえば発進時にアクセルを踏むと、特にNAモデルでは「あれっ!? 加速がトロい……」と一瞬思うのだが、そこからしっかりとアクセルペダルを踏み込んでいけば操作量に比例してエンジン回転は高まっていく。

自動ブレーキは横断自転車にも対応

 ブレーキも同様。ペダルに足を軽く乗せただけでグググッと制動力が立ち上がるブレーキになれていると、一瞬「効きがイマイチ!?」と感じるかもしれないが、踏み込み量に応じてしっかりと制動力が高まっていくため、ガクガクしたブレーキにならない。

 操舵に対しても同じで、操舵力や量に対して素直にクルマの動きが反応してくれるので「動かしやすい」のだ。

次ページは : ■「カスタム」も「標準」も“スッキリデザイン”

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!