首相就任記念!!ベストカーが提案する菅首相にふさわしいクルマはコレだ

 菅義偉首相の“生き写し”。現役開発ドライバー令和マンが、ベストカーが用意した3台のどれが菅首相にふさわしいかを判定する!!

 菅首相が誕生……とくれば、やらないわけにはいかないであろう菅首相誕生便乗企画。ご存知ない方向けに説明すると、ベストカーには菅さんのマスクを被ってクルマを評価する「令和マン」という現役開発ドライバーがいる。他誌がいきなり「菅首相にふさわしいクルマ」なんて企画をやっても安直ッスなぁとなるワケだが、ベストカーの場合は「さすがベストカー、菅さん便乗の年季が違う!」と、先見の明に感心されるに決まっている。

 というわけで、菅首相にふさわしいクルマを提案したいということで、3台のクルマを用意。菅首相の生き写しである令和マンが菅首相にふさわしいかをジャッジする。用意したクルマはトヨタのグランエース、レクサスのLCコンバーチブル、テスラのモデルXである。ラインナップを聞いた令和マンの第一声「カオスですね」。いや、センチュリー用意したらこの企画終わっちゃうじゃん! ということで、本編スタート!

文/ベストカー編集部
写真/奥隅圭之
※ベストカー2020年11月10日号より転載

センチュリー以上に快適!?トヨタ・グランエース

トヨタ・グランエース

 令和マン(以下、令):なんでグランエースなんですか?

 BC松永(以下、松):まずはショーファーカーからということで。ただ、センチュリーは御料車だから菅さんちょっと気が引けるかなと。で、2列目も3列目も快適なグランエースをチョイスしました。

 令:なるほど、ではさっそく後席に乗ってみましょう。

 松:ふふふ、いいでしょ?

 令:空間が広い、とにかく広い!手も足も伸ばせるし。首相が乗るのにふさわしい広さ、サイコーっす。ただ……。

ランバーサポートは付いてないが、オットマンつきパワーシート+シートヒーターという贅沢仕様

 松:まさか、マイナスガースーが?

 令:後席の乗り心地はセンチュリーやクラウンのほうがいいかも。ちょっとフロアがブルブル振動するところがあるんですよ。座ってる分にはシートが吸収するんですけど、フロアに足を置いてると足がプルプルと。あと、座席のランバーサポートがないので、骨盤が後ろに傾いてしまう。猫背のような状態になるんでロングドライブだと腰や背中を痛めるかも。

 松:体育会系の菅首相でも厳しいですか。

 令:体育会系だからこそこだわりたい。もう100万〜200万円値上げしてでも、フロアのブルブル振動対策やロングドライブに適したシートにしてほしいですね〜。

 松:ちなみに、ドライビングプレジャーのほうはどう?

 令:そこを求めるクルマではないですね。

 松:キッパリと言うなぁ。では総合評価を、10点満点中何ガースーでしょうか?

 令:う〜ん、8ガースーで!

 松:ひとまず及第点、いただきました!

国産最高級オープンカーレクサス・LCコンバーチブル

10点満点で15点という評価を得たレクサス・LCコンバーチブル。もちろん気になる部分はあるが、欠点を補ってなお余りある魅力を持つ

 松:次はLCコンバーチブルをどうぞ。菅首相も運転を楽しみたい時もあると思いまして、最高級の国産オープンカーを用意しました。

 令:後席は狭いですね。

 松:2列目なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。走りのチェックを!

 令:ワインディングはもう、とにかく素晴らしいですね。決して小さくはないクルマですけど、サイズを感じさせない人馬一体感の高いハンドリングです。オープンの爽快感、V8NAの心地いいサウンド。気持ちよく流すには最高のクルマですよ。

 松:オープン状態で東京を流すの、気持ちよすぎません?

 令:ボディの剛性感は非常に高いです。荒れた舗装などでの連続入力でややタイヤがバタつくかな……ブッシュの容量と減衰不足が原因かもしれませんね。

 松:なるほど。デザインは首相にふさわしいですか?

メーターから伸びる2本の棒。走行モードが変更できるのだが、位置が悪く扱いにくい

 令:伸びやかな流線形のラインにグラマラスなリア、優雅で印象がいいですよ。ソフトトップを閉じた状態も素晴らしいです。内装もレクサスらしくモダンですが、ちょっとゴチャっとした雰囲気がありますね。もう少し本革を使ってもいいかも。でも、こういうクルマをこのご時世に出してくれたという事実が素晴らしい。トヨタ/レクサスあっぱれです。

 松:総合評価をお願いします。

 令:15ガースーです!

 松:令和マンのベストカー史上最高評価じゃないですか!

 令:高いクルマですけど、この素晴らしさですからね。お得に思えてきます。

趣味の渓流釣りにピッタリ!!テスラ・モデルX

テスラ・モデルX。デザインだけでなく、走りに関してもちょっと味気ないなーというのが令和マンの率直な感想のようだ。LCの大排気量NAを味わったあとだと余計そう感じるのかも

 松:首相は渓流釣りが趣味らしいのでSUV。首相は環境への配慮も必要なのでEV。アメリカとの関係も大切なのでアメ車。行政のデジタルも推進しているのでテスラ。というわけでモデルXです。

 令:それだけ聞くと首相にふさわしそうに思えてきますね。

 松:まずは乗り心地からいきましょう。

 令:重いクルマなんで、基本的に路面入力を戦車が踏み潰すようなイメージの安定感です。ダンピングを自動に設定したらドシッと安定した乗り味になりますね。ボディ剛性が高いので、ノイズは少ないですね。EVだからエンジン音はいっさいないです。

 松:走行性能はどうでしょう。

 令:直進性は高いです。ハンドリングもリニアで手応えの質がいい。操舵に対するゲインやダンパーをセンターコンソールから設定できるのは面白いですねー。

 松:最先端って感じがいい。

 令:マイナスガースーはデザイン。外観はシンプルですけど華がない。内装はよくいえば質実剛健ですが、コストの安さが目に付きますね。

 松:ファルコンドアっていう一発芸はあるんですけど、まぁ確かにシンプルですね。

 令:というわけで、8・5ガースーです。EVとITガジェットを合わせた面白さ、素性のよさは強く感じられるので、値段相応のデザインであれば。特に内装面が強化されるといいですね。

 松:9ガースーくらいいくかと思ったけど、あと一歩でしたね。

後席は充分広い。2列5シート、3列6シート、3列7シートの3レイアウトから選べるが、どれも後席にアームレストはない

菅首相にふさわしいクルマの条件は?

 松:今日の試乗どうでした?

 令:面白かったですねー。3台それぞれキャラクターが違って。

 松:この3台を1企画で扱うことは、たぶん自動車メディア史上最初で最後でしょう。では最後に、菅首相にふさわしいクルマの条件について考えていきたいのですが。

 令:快適性、安全性、広さ、防弾仕様があること、このあたりがマストですよね。

 松:あー! 防弾のこと、すっかり忘れてました!

 令:安全性で考えると、EVってセキュリティ的には必ずしもよくないです。治安がいい都会で近距離限定ならOKでしょうか。給電で停まる時間が長いので、そこがセキュリティ的に穴になりかねない。

 松:なるほどねぇ。

 令:あと、テスラはハッキングのリスクもあります。完全オフラインにできる車両のほうが適切でしょう。ある意味アナログ最強ですね。

 松:コネクテッド機能にはそういうリスクがありますね。

 令:あと、重い防弾仕様に耐えられる頑丈でパンクしないタイヤも必要です。

 松:今回の3台は、プライベートで使うにはピッタリって感じでしょうか。

 令:ええ、お忍びでなら。実際にはセキュリティの関係で乗れないですけど。オープンとか、もはやねぇ(笑)。

 松:狙撃リスク高すぎですね。

 令:……ちょっと言いにくいんですけど、この話題、クルマを選ぶ前にすべきだったんじゃないですか?

 松:おっしゃるとおりだー(泣)。

やっぱり安心!!防弾仕様のあるクルマ

文/木谷宗義(自動車編集者)

ボルボの防弾仕様車、XC90アーマード

 最近は自動車メーカーによる純正モデルも多い防弾仕様車。VIPが乗る高級サルーンには必須で、メルセデスマイバッハ「S650ガード」、アウディ「A8Lセキュリティ」、ジャガー「XJセンチネル」など、プレミアムブランド各社が用意している。

 またラグジュアリーSUVも同様で、ランドローバー「レンジローバーセンチネル」、ボルボ「XC90アーマード」、BMW「X5プロテクションVR6」などが販売されている。

 一例として「XC90アーマード」を挙げると、ボディには厚さ10mmの鉄板が張り巡らされ、ウィンドウガラスは板厚なんと50mm。車重は1・4トンも重くなり、乗員を含めた総重量は4・5トンになる。パワートレーンは変わらないが、重くなったボディに合わせてサスペンションやブレーキは強化されている。気になる価格は、日本円換算でおよそ6000万円。通常のXC90が1000万円前後だから、“防弾化”はお金がかかるのだ。

 なかなかお目にかかることのない防弾仕様車だが、ごく稀に中古車情報サイトに出てくることがある。日本にも防弾仕様を必要としている人はいるのだ。

XC90アーマードの防爆性能は最高レベル。ボルボは他にもXC90とXC60の軽装甲防弾バージョンも用意している

 「首相就任記念!!ベストカーが提案する菅首相にふさわしいクルマ」は10月10日発売『ベストカー』(11月10日号)の掲載記事です。

 11月10日号では、ほかにも気になる記事が盛りだくさん。スクープ「Zに続け!GT-R驚きのビッグチェンジ説浮上」をはじめ、集中BIG特集「魅惑の160台、完全収録!日本車ALLアルバム」や、渾身のリポート「過去を知ることで未来が見える 30年前、“未来のクルマ”はこうだった!」、10月1日から組織体制が大きく変わりロゴマークも一新された日本自動車工業会を読み解く「1967年以来の大改革 自工会が変わる」、警察マニア必読「レクサスLC500見参!全国スーパーパトカー図鑑」、人気連載「テリー伊藤のお笑い自動車研究所」など幅広い世代が楽しめる読み物を掲載しています。

『ベストカー』(11月10日号)の購入はこちら