【車名、エンブレム、用品、ニックネーム】クルマ関連の十二支

【車名、エンブレム、用品、ニックネーム】クルマ関連の十二支

 十二支といえば、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)という12の動物や伝説上の生き物が当てられている。

 2020年はその十二支の最初の順番となるということで、クルマ界と十二支を関連付けていろいろ調べてみた。

 写真ギャラリーでは、十二支には入っていない動物由来のクルマを紹介するのでお楽しみに!!

文:ベストカーWeb編集部/写真:MITSUBISHI、SUZUKI、HONDA、NISSAN、PORSCHE、DODGE、LAMBORGHINI、GM

【画像ギャラリー】干支以外の動物由来のクルマ


子(ね)

トッポは三菱のスーパーハイトワゴン軽自動車の元祖で、eKスペースはトッポの後継モデル。2020年3月には新型がデビュー予定だ

 三菱トッポは三菱ミニカトッポ→三菱トッポBJ&トッポBJワイド→三菱トッポという変遷を経ている。トッポはイタリア語のネズミであるTOPOと背が高いノッポを掛け合わせて車名にしている。

 そのほかでは、初代フィアット500は、キビキビと狭い街中を走ることから、トッポリーノという愛称で呼ばれた元祖ネズミさんだ。

丑(うし)

自動車に名を残す美しいクルマの1台がランボルギーニミウラ。スーパーカーブームの時は日本人名の三浦と勘違いする人もいたというが闘牛由来

 クルマ界で牛といえばランボルギーニをおいてほかにない。ランボルギーニのエンブレムはファイティングブルと呼ばれているとおり、市販車の車名も闘牛にこだわっている。

 ランボルギーニが初めて市販車に闘牛関係の名前を付けたのは、ミウラで、スペインのミウラ闘牛牧場にちなんで命名されたという。

 それ以降、闘牛関係の名前にこだわり命名しているが、例外はカウンタックだ。

 イタリア語の『ワオ!!』という驚きを表す感嘆詞のクゥンタッチ(COUNTACH)に由来していると言われている。名前のとおり世界を轟かせたのは言うまでもない。

 ランボルギーニ以外で牛と言えばレッドブル。F1のレッドブルホンダの躍進に期待したいものだ。

現行のトップモデルであるアヴェンタドールの車名も例外なく闘牛関連で、スペインのサラゴサの闘牛場で活躍した牛に由来している

寅(とら)

ティグラをアングルから見るとトラが獲物を狙う時の姿を彷彿とさせる。コンパクトクーペというジャンルでそこそこの人気モデルだった

 車名がトラに由来すると言われているモデルとしてはまず、オペルティグラ。ティグラはTIGRAと表記し、トラそのものだ。オペルのコンパクトカーのヴィータをベースにした小型クーペで初代は日本でも販売されていた。

 エクステリアは名前のとおりトラの躍動感をモチーフにしていると言われていた。

 そのほかでは現役モデルにもトラ由来のモデルはある。ポルシェカイエンの弟分であるマカン。このマカンはインドネシア語でトラを意味している。

マカンというのは車名としては変わった響きだが、インドネシア語に端を発するとは驚き。しかもその意味はトラで強さを目指しているのか!?

卯(う)

2002年に初代がデビューして現行モデルが3代目。現行モデルは初代、2代目よりもさらに女性をターゲットとした仕様となっている

 2002年に初代モデルがデビューしてすでに3代目が登場して日本の厳しい軽自動車マーケットで定着しているスズキのアルトラパン。

 ラパン(LAPIN)はフランス語でウサギのこと。アルトラパンにはウサギをモチーフとしたエンブレムが装着され、インパネほかにもウサギマークがあしらわれている。

2つの長い耳はもちろんウサギをモチーフにしていて、メーターパネル下にもあしらわれている。LAPINのロゴのiの部分にウサギが取り入れられている

辰(たつ)

 伝説上の生き物である龍(ドラゴン)の名前がダイレクトに付けられていたモデルが存在した。かつてアメリカに存在した自動車メーカーであるカイザー・モーターズが1953年にデビューさせた4ドアセダンがドラゴンと名付けられていた。

 当時アメリカでも少数派のカイザードラゴンは、ラウンドした局面が美しいセダンだったが、1000台程度しか売れなかったという。ある意味伝説のアメ車の1台だ。

カイザー・モータースはカイザーとフレイザーを販売していたが、カイザードラゴンは1953に発売を開始した4ドアセダン。ラグジュアリー系に仕上げられていた

巳(み)

 蛇関連に由来する車名としては、古いところではACコブラが有名だ。同じアメ車ではダッジバイパーのバイパー(ガラガラヘビ)が蛇由来となっていて、エンブレムにも蛇が描かれている。

 しかし、ここで日本の蛇に注目したい。そう、2014年に惜しまれながら生産終了となったミツオカオロチだ。ミツオカは車名に感じが当てられているが、オロチは大蛇。

 ホンダNSXをベースにオリジナルデザインのエクステリアに仕上げた幻のジャパニーズスポーツカーで、街中で見た時のインパクトは、フェラーリ、ランボルギーニを凌駕。

何にも似ていないエクステリアデザインのインパクトは強烈。オロチのベースとなっているのはホンダNSXで2014年に生産終了

午(うま)

2002年から2013年まで日本で販売されたコルト。仕様をユーザーが選べるカスタマーフリーチョイスを採用するなど意欲的だった

 ポルシェ、フェラーリのエンブレムは同じシュツットガルトの紋章に由来しているのは有名な話だが、キャバリーノランパンテ(跳ね馬)など、クルマ界の馬=フェラーリのイメージは世界的なものとなっている。ただし、フェラーリに馬由来の車名はない。

 車名といえばフォードのスポーツカーのマスタングが有名な1台だ。マスタングは野生化した馬のことだという。

 日本では三菱コルト。コルトは英語で仔馬の意味となっている。

未(ひつじ)

いすゞビッグホーンは1981年に初代がデビューし2代にわたりいすゞの人気クロカンとして販売されていたが、2002年にいすゞの乗用車撤退により生産終了

 羊といえばおとなしくかわいいイメージがあるが、ここで紹介する2台のクルマはその対極でゴツかったり、強かったりする。

 まず1代目がいすゞビッグホーン。ビッグホーンはロッキー山脈に生息するオオツノヒツジに由来しているという。大きな角が強靭さの象徴ということだろう。

 もう1台はダッジラム。アメリカを代表する人気ピックアップトラックだ。このクルマの羊ぶりは世界的にも有名で、羊をモチーフとしたエンブレムも健在だ。ただラム=子羊でかわいいと想像するが、ダッジラムはゴツい!!

グリルセンターのエンブレムは羊をモチーフとしたもの。ラムという名前の響き、意味ともかわいいがダッジラムはかなりゴツい

申(さる)

 いろいろ探してみたがサル関連に由来する車名のモデルは皆無といえるレベル。

 二輪車では、ホンダがサル関連の名前を好んで使っている。ホンダモンキー、ゴリラは有名だが、そのホンダもなぜかクルマの車名には使っていない。

 クルマ関連でいえば、ポータブルナビとして絶大な人気を誇るパナソニックゴリラを一押しとしておきたい。

スマホアプリという強敵が出現するなか、ポータブルナビとしてはナンバーワンシェアを誇るのがパナソニックゴリラ

酉(とり)

 鳥に由来する車名は多くの自動車メーカーが使っていて、フォードファルコン(ハヤブサ)などは超カッコよくて、名前の響きもいいが、ここは幸せの青い鳥、日産ブルーバードを一押しとしたい。

 日産の主力として長きにわたり貢献してきたが、ブルーバードからブルーバードシルフィとサブネーム扱いとなり、2012年にシルフィとなったことでブルーバードの名前が消滅してしまった。

 53年でブルーバードの歴史に幕が下ろされたが、今後の車名復活劇に期待したい。

歴代ブルーバードで最も人気が高かったのが写真の510型で、当時の若者の絶大なる支持を得ていた。ブルーバードの車名が消えたのはもったいない

戌(いぬ)

 犬はペットとして最も人気のある愛玩動物だが、ことクルマの車名に関しては犬関連に由来するものはほとんどない。

 ここで消化するのは1983年にデビューしたホンダの名車ホンダシティターボIIだ。ダイナミックフェンダーと呼ばれる大型フェンダーを前後に装着したゴキゲンなモデルだった。 

 車名は犬とは無関係なこのシティターボIIだが、ブルドッグの愛称がつけられていて、『シティブルドッグレース』というワンメイクレースも開催されていた。

ブルドッグの愛称を持つホンダシティターボII。今でも街中で見ると心躍る。ダイナミックフェンダーはカブリオレにも引き継がれた

亥(い)

2020年はレッドブルホンダのエースで現代のF1でカイチの速さを誇るマックス・フェルスタッペンへの期待感は激高

 イノシシといえば猪突猛進。現在の現役レーシングドライバーで最も猪突猛進型といえば、レッドブルホンダのマックス・フェルスタッペンで速さはピカイチ。

 残念ながら車名にイノシシ由来のモデルはないようなので、ここはアルミホイールを紹介しておこう。

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