フロントマスクよりもテールランプのほうが衝撃的なクルマ


■マセラティ 3200GT(1998年)/ブーメラン型が不評で扇型へ

当初はブーメラン型のテールランプで個性を主張した3200GT

 欧州車は伝統的にテールランプが小さめで、その形状で個性を競うことはまれだったが、記憶に鮮明なのはマセラティ3200GTのブーメラン型テールランプだ。形状は非常にシンプルで、さすがジウジアーロ! という感じだが、ジウジアーロ本人は当初オーソドックスな楕円形を提案。

個性的だったテールランプだが、違和感は拭えなかったため、改良を受けてデザイン変更された

 それをマセラティ側の要求で個性的なものにチェンジしたというから皮肉だ。しかもこのブーメランが個性的すぎて不評で、後期型はオーソドックスな扇型に変えられてしまった。そのあたりの経緯は、現行プリウスに似ていると言えなくもない。

■アルファロメオ ジュリエッタ(2010年)/ひと筆書きの線香型

テールランプを点灯した時に現れる、渦巻き状のラインで後続車にアピール

 アルファロメオ創立100周年にあたる2010年のジュネーブショーでデビューした(日本は2012年)ジュリエッタの蚊取り線香型テールランプも、プリウスの稲妻同様、点灯するとくっきり浮き上がる。そして我々を魅了する。シンプルでありながら実に個性的で、文字通り光っている。

 残念ながら現行ジュリエッタは2021年中に生産を終えることが発表されている。

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