スズキ 新型ソリオ EV走行も可能な待望のフルハイブリッド

スズキ 新型ソリオ EV走行も可能な待望のフルハイブリッド

 ついにソリオに「マイルド」ではないハイブリッドが追加設定された。発進時のみにモーターがアシストするマイルドハイブリッドに比べて、今回のソリオハイブリッドはパラレル式のフルハイブリッド。

 両側スライドドアのトールワゴンのハイブリッドモデルは他にはなく、ライバルにない魅力を持つ1台だ。

 文:WEBベストカー編集部/写真:スズキ


ライバル出現でスズキが応戦!?

 トールワゴンのカテゴリーでは先日のトヨタ ルーミー/タンクが登場したばかりだが、クルマファンには大きなインパクトを与えたもよう。

 実際ベストカーのFacebookページでも読者の皆さんから熱いコメントが多く寄せられており、関心の高さがうかがえる。

 そして今度はソリオにフルハイブリッドモデルの投入だ。1Lターボに対してハイブリッドで応戦というパワーユニット対決という側面も出てきた。この戦いは興味深い。

注目はハイブリッドシステム

 今までのソリオにはマイルドハイブリッドと呼ばれるハイブリッドシステムが搭載されていた。これは発進時のみモーターから動力をアシストして、燃費を稼ぐというシステム。

 当然ながら他のエコカーに搭載されているようなフルハイブリッドと比較するとアシスト量が少なく燃費は伸びない傾向にある。

 それでもソリオのマイルドハイブリッド車のJC08モード燃費は27.8km/Lであり、これは先日登場のタンク/ルーミーの24.6km/L(NA車)を凌駕する数値だ。

 発表となったフルハイブリッド車は、従来型と同じK12Cエンジンを搭載している。発電可能な駆動用モーター(MGU)と効率的なシフトチェンジが可能なAGSを装備。

 100Vのリチウムイオンバッテリーを搭載し、60km/h以下の速度域ではEV走行も可能となっている点もおさえておきたい。気になるJC08モード燃費はこのカテゴリーではトップとなる32.0km/L。ファミリー層に向けたクルマとしてはこの数値はとても嬉しい。

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エンジンは従来型とおなじK12C型を採用  

ライバルはどうなる?

 この1.2L以下のトールワゴンは元来ライバルが不在のカテゴリー。シエンタやフリードなど1.5Lクラスのライバルたちとの比較になっていた。

 しかし冒頭で述べたように、トヨタが1Lエンジン搭載のルーミー/タンクをデビューさせたことで、一気に競争が激化しそうだ。

 価格面でいえばソリオハイブリッドが191万7000円〜206万2800円の価格帯だ。これはタンク/ルーミーの146万3400円〜196万5000円という価格帯を考えると、当然ながら検討候補として充分ノミネートされる可能性は大きい。

 あとは燃費、エコカー減税などのメリットをどこまで考えるか、とても悩ましい選択になりそうだ。

 ソリオはソリオとバンディットの2種3グレード構成(マイルドハイブリッドも併売)だが、ルーミー/タンクはOEMも含めると8種のラインナップとなるのも悩みの種かもしれない。

 スペックを比較しておこう。ルーミー/タンクのターボグレードの98ps/6000rpm、14.3kgm/2400-6000rpmに比べてソリオハイブリッドは91ps/6000rpm、12.0kgm/4400rpm。

 そこにモーター出力の13.6ps、3.1kgmも加わりシステム出力は104.6psになる。実際の動力性能など走りの検証は今後のベストカーをお楽しみに。

次ページは : ソリオハイブリッド主要諸元

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