新型CX-5 雪上インプレッション!試乗レポート

国内では2月2日から発売開始が予定されている新型CX-5。マツダの最新SUVとあって、雪上での実力が気になる人も多いことだろう。新採用のG-ベクタリングコントロールの性能、そしてi-ACTIV AWDの進化などを、北海道の雪上で確かめてきた。

文:鈴木直也/写真:池之平昌信(走り)、平野学

ベストカー2017年2月10日号


乗る前から感じるCX-5 成功の予感

初代CX-5は“フルSKYACTIV”の第一弾として世に出た。新世代プラットフォームにクリーンディーゼルをエースとしたSKYACTIVエンジン群……。マジで社運をかけた全力投球で「これが売れなかったら、もうマツダはアウト」そんな背水の陣からのスタートだった。

幸いなことに、世界中の市場でCX-5はヒットした。いまや、CX-5は販売台数でマツダ全体の約25%、収益ではナント約40%を稼ぎ出す大黒柱。昨今のマツダの好調ぶりは2012年の初代CX-5発売から始まった。胸を張ってそう言える大成功作となったワケだ。

そんな輝かしいヒット作の後継モデルというのは、作る側にとっては相当にプレッシャーがあると思うんだけど、今度の新型CX-5はその難しい課題に、サラッとほぼ満点の解答を出しちゃった印象がある。

「いきなり満点評価かよ?」という批判は甘んじて受けますけど、ボクの見るところ、このクルマは走り出す前に成功を約束されている。

欧州プレミアに匹敵する高級感・質感

エクステリアデザインは、初代のイメージをきっちり継承して、現代的により洗練されたものとなったし、インテリアなんかほとんど欧州プレミアムと見紛うばかりの品質感。装備、内装、シートなど、300万円クラスとしては異例なほどの充実感がある。

今回、ボクは北海道の雪の上で新型CX-5に初試乗してきて、ベストカー誌上で読者の皆さんにその走りを報告しなくちゃいけないんだけど、その前に実車の持っている商品力というか、出来のよさというか、「このクルマ欲しい!」と思わせる魅力のオーラにヤラれちゃったわけです。

走りについては、エンジンにしてもシャシーにしても、今のマツダの開発陣が「外すワケがない」から、最初から心配はしてなかったけど、こちらも期待を裏切らない仕上がりだったといえる。

剣淵試験場で新型CX-5の雪上パフォーマンスを体感。i-ACTIV AWDの安定感も抜群だ!

雪上でわかったCX-5の“深化”度

今回は雪上オンリーでディーゼルのみの試乗だから、i-ACTIV AWDのどこまでも自然なトラクション感覚とか、G-ベクタリングコントロールの巧妙な制御などを、部分的につまみ食いしただけ。しょせん限定されたシチュエーションだから、本当の走りの実力はわからないというのが正直なところだ。

しかし、それでも「これで舗装オンロードの走りが悪いはずないよね」と、エンジン/パワートレーンはもちろん、足回りに関しても確信を持って言える。今のマツダのクルマ作りの実力というのは、そのくらいガチなものがあるとボクは評価しているのだ。

実は、今回とは別のイベントで開発主査を務めた児玉眞也さんに話をうかがう機会があったのだけれど、「優秀なスタッフが育ってきてるから、任せとけば大丈夫」てな趣旨のお言葉が印象深かった。

実際、今回のイベントでも、AWD、シャシー、エンジンなど、各専門分野の現場担当者が揃いも揃って皆さん熱かった。

ナルホド、主査の児玉さんが言わんとするのはコレか? 北海道の雪を溶かすほどに熱いマツダ技術陣との、いつ終わるとも知れぬ果てしないディスカッションが続いた北海道の夜だった。

大幅に質感を高めてきた新型CX-5のインテリア。「REFINED TOUGHNESS」(洗練された力強さ)をテーマに欧州車に迫る上質感を演出

新採用の「G-ベクタリングコントロール」で、雪道でもスムーズで安定した走りを披露。ハンドル操作に応じてエンジンのトルク制御を変化させ、横方向と前後方向のG(加速度)を統合制御し、4輪の接地荷重を最適化する

CX-5 XD Lパッケージ 主要諸元

■全長×全幅×全高:4545×1840×1690mm/ホイールベース:2700mm/車両重量:1690kg/駆動方式:4WD/乗車定員:5名/エンジン種類:2.2L 直4DOHCディーゼルターボ/最高出力:175ps/4500rpm/最大トルク:42.8kgm/2000rpm/トランスミッション:6AT/燃費:17.2km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:225/55R19(前後)/車両本体価格:352万6200円(税込み)

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