アウディQ2殴り込みデビュー、小型SUV市場が大激戦区に

アウディQ2殴り込みデビュー、小型SUV市場が大激戦区に

日本市場が火を付け、気づけば世界的な大激戦区となっているコンパクトSUVカテゴリー。今や猫も杓子も「SUVを作れば売れる」とラインアップを用意している時代となった。そんな激戦区に乗り込んできたのがアウディ。満を持して日本市場に「Q2」を送り込んできた。その実力やいかに? 車の紹介だけでなく、どんなポジションに位置づけられるかも紹介します。

文:Web編集部 写真:アウディほか公式写真



アウディQ2、輸入コンパクトSUVの本命として登場


アウディジャパンは、現在のアウディのラインアップのなかで最もコンパクトなSUVである「Q2」を4月26日に発表した。6月中旬より順次発売となる。

どれくらいコンパクトかといえば、全長4200㎜×全幅1795㎜×全幅1530㎜。この数字だけではピンとこない人も多いだろうから比較車種を出すと、売れまくっている(フィットベースの)ホンダ・ヴェゼルやそのライバルである日産・ジューク、納車7カ月待ちと大人気のトヨタ・C-HRとほぼ同サイズとなる。

つまり、小さい。とても小さい。

日本市場に導入するモデルは1L、直列3気筒ターボ搭載車と、1.4L、直列4気筒ターボ搭載車。どちらもアウディ自慢のTFSI(過給器付き直噴ガソリン)ユニットで、これに7速Sトロニックが組み合わされる。全モデルにスタートストップシステムとエネルギー回生システムが搭載され、キビキビとした走りと省燃費性能が期待でき、価格は299万円〜405万円。

アウディ車としてはバーゲンプライスといえそう。

[caption id="attachment_23948" align="aligncenter" ] アウディQ2 1.0TFSI[/caption]

アウディによれば、このQ2は「SUVとスポーティカーの持ち味を融合したクルマです。乗り降りがしやすく視界も良好。その一方で、前席にはスポーティなシートポジションを設定し、クーペのような傾斜したルーフラインを持つにもかかわらず、後席の乗員にも十分なヘッドルームとレッグルームを確保しました」とのこと。

なかなかすごい自信だが、実物を見た編集部員も「本当にそうなんです。売れますよこれ」と太鼓判。

欧州では昨年秋より販売が開始されており、ドイツデザイン評議会が主催する「ドイツブランドコンテスト」の大賞を授与され、専門誌の読者投票と専門家の審査によって選ばれる「2016ゴールデンステアリングホイール」(コンパクトSUVカテゴリー)などを受賞。さらに昨年秋に実施されたユーロNCAPの衝突安全テストでも5つ星の最高評価を獲得している。

いやはや、コンパクトSUV市場に旋風を巻き起こしそうなニューモデルが乗り込んできた。

[caption id="attachment_23949" align="aligncenter" ] こちらはアウディQ2 1.4TFSI[/caption]


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ライバルはホンダやトヨタ? それともベンツやBMW?


結論から書くと、現時点でアウディQ2と真正面からぶつかるモデルは存在しない、とWeb編集部は考える。

以下、それを説明したい。

(以下の原稿は、コンパクトSUVカタログとしてもお楽しみいただけます)

[caption id="attachment_23953" align="alignright" width="170"] ホンダ・ヴェゼル/2WDは1.5Lと1.5+モーター、4WD仕様あり。フィットベース。192万円〜288万6000円[/caption]

まず前述のとおり、アウディQ2のボディサイズはホンダ・ヴェゼルやトヨタ・C-HRなどと非常に近い。ヴェゼルが切り開いたこのカテゴリーは各メーカー、目玉の売れ筋モデルをラインアップしており、動力性能や価格、燃費や乗り心地、そして何より販売台数において日々しのぎを削っている。

現時点ではホンダ・ヴェゼルがトップで、対抗がトヨタ・C-HR、それに日産・ジューク、マツダ・CX-3が続く、といった状況といえる。

ではアウディQ2はそのライバルとなりえるか?

価格帯や上質感、アウディブランドを考えると、競合するとは考えづらい。

前述のように、Q2はアウディの中では最小、最安価格とはいえ299万円〜405万円のプライスタグが付いている。ヴェゼルの192万円〜288万6000円では顧客層そのものが違うといえよう。

では輸入SUVのスモールクラスであればライバルとなるか?

[caption id="attachment_23956" align="alignright" width="170"] トヨタ・C-HR/2WDは1.8L+モーター、4WD仕様あり。TNGAプラットフォームを使用。251万円〜290万6000円[/caption]

こちらも難しい。というのも、ブランド的に直接競合するメルセデスベンツのGLAやBMWのX1は1.5〜2Lのターボエンジンを搭載しており、価格は358万円〜581万円。かなり近しいゾーンにいるものの、こちらはQ2よりもやや上級クラス。むしろこの2台と直接競合するのは、(Q2の兄貴分に位置づけられる)アウディQ3だろう。

輸入コンパクトSUVにはこのほかにもフィアット500XとMINIクロスオーバーという個性派モデルがあって、特にフィアット500Xは価格帯もエンジンラインアップも近く、アウディQ2と購入を迷う人もいるかもしれない。

ただし、いくらサイズや価格やパワートレインが似通っていても、イタリア車とドイツ車で迷う人は少ないだろう。

[caption id="attachment_23959" align="alignright" ] メルセデスベンツ・GLA/2WDは1.6Lターボ、4WD仕様あり。ベンツでは最小のSUV。358万円〜533万円[/caption]

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ライバルは2017年中にデビューするレクサスUX


これだけの数のコンパクトSUVがひしめいている中で、ではアウディQ2はライバル不在なのか、というと、そうとも言い切れない。

アウディ最小SUVに対抗するのは、レクサス最小SUVであるレクサスUXだと予想する。

レクサスUXは2016年9月のパリサロンにてコンセプトカーが披露され、2017年3月に開催されたジュネーブショーでレクサスインターナショナルの澤良宏上級副社長が「UXに期待してください。デビューはそれほど遠くありませんので」と語って世界中でニュースになったモデル。

前ページで紹介したトヨタ・C-HRとプラットフォームを共用化しており、2.0L直4、2.5L直4、2.0L直4+モーターのハイブリッドと3種類のパワーユニットを搭載すると予想されている。

コンセプトモデルの段階で全長4400㎜×全幅1900㎜×全高1520㎜と、アウディQ2と比べるとやや大きいが、市販車はシェイプアップされるので、もう少し小さくなることを考えるとがっぷり四つの勝負となりそうだ。

[caption id="attachment_23961" align="aligncenter" ] レクサスUX/未来的なデザイン。300万円ほどの価格帯で、2017年中に登場が予想される。トヨタ・C-HRとプラットフォームを共用化[/caption]

アウディQ2の登場により、コンパクトSUV界の闘いはさらに激しさを増し、ラインアップの厚みも増した。そしてその闘いはまだまだ始まったばかりのようだ。

 

 

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