2017年7月17日、ホンダは新型アコードを発表した。このアコードは2017年秋に北米市場で発売を予定。
日本市場への投入はアナウンスされておらず、日本では当面、2013年に発表された従来型(CR型)のアコードハイブリッドとアコードプラグインハイブリッドを販売していく(ガソリン仕様は存在せず)。
日本車のセダン市場は危機的な状況にある。そうした事情を紹介しつつ、新型アコードを紹介したい。
文:ベストカーWeb編集部
■日本市場にある「セダンの危機」
日本国内では国産セダンが売れていない。そりゃもう「どうなの」というくらいの苦戦が続いている。
車名別の販売台数ランキングを見ても(2017年1〜6月)かつて一世を風靡したカローラでも13位、クラウンが28位にいるだけで、そのほかにセダンらしき車名は見当たらない(11位のインプレッサ、29位のアクセラにもセダンがラインアップされているが、カローラにしても半数以上はフィールダー)。
かつてのマークⅡ三兄弟やセド/グロ全盛期を知る読者諸兄であれば、この販売状況は「惨状」と言いたくなるのではないだろうか。
そしてそれはメーカー側もわかっていて、だからこそトヨタのマークXは新型カムリとの統合・モデル廃止が計画されているし、ミドルクラス以上のセダン国内市場は輸入車(特にメルセデス、BMW、アウディ)が席巻しているといっても過言ではない状況が続いている。
ざっくり言ってしまえば、かつて国産セダンを購入していたユーザー層の多くがミニバン、SUV、あるいは高級輸入車に流れていって、戻ってくる気配がない。
そうした中で発表されたのが、ホンダの新型アコードだ。
やや古いホンダファンであればその車名を聞いただけで胸の奥が少し暖かくなるようなアコードではあるものの、いまや販売のほとんどがアメリカと中国で占められている。
従来型(9代目)アコードも、まず2012年9月に北米で発表発売され、日本導入は(北米仕様とボディ共用で)2013年6月だった。今回発表された10代目アコードも、2017年秋に北米市場で発売され、日本市場にはまだ導入されない。
ここでとりあえずは今回発表された(あくまで北米仕様の)10代目アコードの仕様を見ていこう。
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