みんなのカローラが帰ってくる! 新型カローラ販売戦略の全容

みんなのカローラが帰ってくる! 新型カローラ販売戦略の全容

 いよいよ6月に発売となるカローラスポーツ(仮)。このモデルをキッカケにして、かつて若者にも人気が高かったカローラが復活する!? スポーツイメージを前面に押し出し、大胆なフロントマスクで勝負に出る新型カローラシリーズ。その戦略を(これまでつかんだ情報をもとに)あらためてお伝えします。
文:ベストカー編集部
ベストカー2018年5月10日号


■日本発表は今年6月! すでに見込み客にはセールス中

 2018年3月28日より開催されたニューヨークショー2018でワールドプレミアされた「カローラハッチバック」。

2018年6月下旬発売予定のカローラスポーツ(仮)
2018年6月下旬発売予定のカローラスポーツ(仮)。「オーリス」という車名は廃止され、新たにカローラ店扱いとなって日本市場で拡販を目指す

 これは先だってジュネーブショー(2018年3/8〜3/18)で発表され、欧州で販売される新型オーリスの事実上の北米仕様だ。それまで北米で販売されていたカローラiM(現行オーリスの北米仕様)の後継車で、今年の夏から北米でカローラハッチバックの名前で販売される。

 このカローラハッチバック、日本での販売車名はまだ確定しておらず、「カローラハッチバック」もしくは「カローラスポーツ」の車名で6月下旬に全国カローラ店で販売がスタートする予定となる。

 日本国内で「カローラ」の車名がついたハッチバックモデルというと、カローラFXの後継モデルだったカローラランクス(2006年まで販売)以来となる。

1984〜1995年に発売していたカローラFX。初代モデルには「GT」グレードが用意され、全日本ツーリングカー選手権などでも活躍した
1984〜1995年に発売していたカローラFX。初代モデルには「GT」グレードが用意され、全日本ツーリングカー選手権などでも活躍した

 カローラといえば1966年の初代モデル登場以来、全世界で累計4500万台以上を売上げたグローバルでのベストセラーカー。2002年に初代フィットに破れるまで、1969年から2001年にかけて33年間、年間販売台数ナンバーワンの座をキープし続けたお化けモデルだが、今なおグローバルで年間120万台を売り上げている。そして、今回のカローラスポーツ(仮)登場で久々にカローラシリーズが国内でも活況となりそうな雰囲気なのだ。

■ラインアップはターボ、NA、ハイブリッドを用意

 このカローラスポーツ(仮)、TNGAのGA-Cプラットフォームを採用するのだが、注目はやはりパワートレーン。

 すでに現行オーリスで採用された直4DOHC、1.2L直噴ターボに加え、新開発の直4、2L、DOHCのダイナミックフォースエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせた2Lハイブリッドが新たに設定される。

 これまでトヨタのハイブリッドといえば、アクアやヴィッツハイブリッドなどの1.5L版とプリウスやノア/ヴォクシーなどの1.8L版、そしてカムリの2.5L版があった。そこにまったくの新規でカローラスポーツ用の2Lハイブリッドがラインアップに加わることになる。

 このシステム、もちろんTNGAに基づいた設計により、高速燃焼技術や可変制御システムのほか、排気や冷却系でのエネルギーロスを最小限に抑えることで41%という世界トップレベルの熱効率を達成。ハイブリッドシステムも加速時にエンジン回転数が下がると電池からの電力が高まり、それまでのハイブリッドにない加速感を実現しているのだという。

 ガソリン車のトランスミッションには、世界初の発進用ギヤを備える新開発「ダイレクトシフトCVT」を採用。

 そして何よりも注目したいのは、カローラスポーツには遅れて登場するとみられるホットハッチグレード、「GT」が1年後の2019年初夏にデビューを控えているということだ。その心臓部には240〜250psを発揮する直3、1.6Lターボが積まれる。こちらの登場も楽しみだ。

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