今や日本国内だけでなく、中国をはじめとしたアジア圏において車両価格が1000万円を超える高級車ながら、圧倒的な人気を誇るアルファード/ヴェルファイア。
2015年1月に販売開始して以来、高級ミニバンのカテゴリーにおいて大きなシェアを占めている。
しかし、2019年10月8日に東京モーターショーに出展されるモデルとしてアルファード/ヴェルファイアを超える高級ミニバングランエースが公開された。
ハイエースの後継車と思われていたが、全長5mを超える海外仕様のハイエースをベースに、豪華装備を満載した贅を尽くしたモデルとなっている。
そういったニュースが流れたことで、一体現行モデルのアルファード/ヴェルファイアの中古車相場はどう動くのかを早速調べてみた。激変かそれとも盤石か一体どちらなのか。
文:萩原文博、写真:トヨタ、ベストカー編集部
高級ミニバンの中古車市場はいかに?
約半年前の2019年4月頃、現行型アルファードの中古車の平均価格は約407万円で値落ち傾向だった。
いっぽうヴェルファイアの平均価格は約385万円で横這いとなっており、アルファードが買いのタイミングだった。
では、最新の中古車相場はどうかと見てみると、現行型アルファードの中古車の流通台数は約1320台。3カ月前が約1180台だったので、中古車の流通台数は増加している。
そして、中古車の平均走行距離を見てみると、3カ月前が約1.5万kmだったに対して、今月は約1.3万kmへと減少し、全体的に走行距離の少ない中古車が増加していると示した。
その結果、平均価格は3カ月前の約410万円から約419万円へ値上がりしているのだ。
ヴェルファイアの中古車相場をみると
続いてはヴェルファイアの中古車事情を見てみると、流通台数は3カ月前の約1370台から一時減少したものの、約1370台と同じ水準まで戻してきた。
平均走行距離は3カ月前が約2.2万kmで今月は約2.3万kmと若干増えたものの横這いといえるレベルだ。気になる平均価格だが、3カ月前が約380万円で、今月が約386万円とアルファード同様に値上がり基調となっているのだ。
現在のところグランエース登場による影響は皆無ということになっている。しかし、より詳しく調べてみると驚くべき事実がわかった。
中古相場に隠れた驚くべき真実
現行型アルファード/ヴェルファイアは2015年1月に登場し、2017年12月にマイナーチェンジを行った(発売は2018年1月)。
そして2018年10月に一部改良を行い安全装備の標準装備化を行っている。すなわち2015年~2017年式を前期型、2017年式以降を後期型と区別することができる。
そのように分けて中古車相場を調べてみた。
前期型と後期型で分けて相場をみると
その結果、後期型で安全装備が充実した2018年式以降のアルファードの平均価格は3カ月前が約465万円。
今月も約465万円と横這いとなっているが、ヴェルファイアは3カ月前の約408万円に対して今月は443万円と35万円も値上がりしているのだ。
同じ後期型でも2017~2018年式は約453万円から約450万円とほぼ横這いなので、一気に価格差が縮まっている。
確かに3カ月前の相場が安すぎたとも考えられるが、平均走行距離はほとんど変化していないこと、そして流通台数が減少していることから考えると、お買い時な中古車が市場から姿を消してしまったということになる。
それでは、流通台数が豊富な前期型の中古車相場はどうなっているのだろうか。
アルファードは3カ月前が約382万円に対して今月は約386万円。そしてヴェルファイアは約365万から約368万円と両モデルともにわずかならが値上がり傾向となっている。
さすが、人気モデルだけに中古車相場をどのように調べてみても盤石となっているのだ。今回ばかりは値落ちしているグレードはないかと細かく調べてみると、ようやく発見!
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