●記事に戻る│検証「ホンダF1の参戦終了は正しい判断だったのか」識者7名の視点
■Honda F1 History│第1期(1964~1968年)
当初はエンジンサプライヤーとしての参戦を考えていたが、搭載を予定していたロータスから約束を反故にされ、フルコンストラクターとして参戦。1965年の最終第10戦メキシコでリッチー・ギンサーの駆るRA272が初優勝を果たす。1967年にジョン・サーティースが加入。優れた戦績を残すが、大気汚染対策としての市販車用低公害型エンジン開発を理由に1968年、F1活動休止を発表。
■Honda F1 History│第2期(1983~1992年)
1983年、スピリットチームにエンジンを供給する形でF1に復帰。1980年代後半にはホンダエンジンを積むマクラーレンが16戦中15勝を挙げるなど、圧倒的な強さを発揮した。コンストラクターズチャンプは6年連続、ドライバーズチャンプは5年連続でホンダエンジン搭載車が獲得するなど、まさに黄金期だったが、ホンダの世界的な新車販売の不振などが理由で、1992年に撤退。
■Honda F1 History│第3期(2000~2008年)
2000年にB・A・Rへのエンジン供給という形で復帰し、2004年にコンストラクターズ2位を獲得。2006年にホンダワークスチームとして参戦することが決定。前半戦は苦戦したものの、第13戦ハンガリーで、ジェンソン・バトンが第3期初となる優勝を獲得した。だが2007&2008年は重度の不振に陥り、2008年のシーズン終了後、経営資源の再配分を理由に撤退が発表された。
■Honda F1 History│第4期(2015~2021)
マクラーレンにエンジンを供給する形でF1に復帰したが、マクラーレンサイドからパフォーマンス不足を再三訴えられ、2017年いっぱいで契約を解消。2018年からはレッドブルのセカンドチーム、トロ・ロッソにエンジン供給を開始する。2019年からはレッドブル本体にも供給を開始。メルセデスほどの圧倒的パワーはないが、3度の勝利を獲得。2020年シーズンもいい戦いをしている。