愛車のドレスアップにも、性能アップにもなるエアロパーツ。クルマ好きの方々にはまずはエアロが気になるって方も少ないないのでは? でもバブル期は各メーカーが腕によりをかけ純正で可変エアロを出し合っていたってほんと!?
文:小鮒 康一/写真:日産、三菱、トヨタ、ホンダ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】走行中に出てくる!? バブル期を駆け抜けたアクティブエアロ搭載車!(18枚)画像ギャラリーエアロパーツって結局なんの意味があるの?
クルマに装着されるエアロパーツ類はドレスアップ効果はもちろんだが、その名の通り車両の空力特性を変化させて性能向上に寄与するという本来の効果がある。
アフターメーカーのドレスアップ志向の強いエアロパーツなどの中には見た目に全振りして空力特性がむしろ悪化してしまうようなものも存在していると言われているが、メーカーが純正で用意していたり、オプションで用意していたりするものはしっかり効果がある(もしくは悪影響はない)ものがほとんどだ。
エアロパーツの多くは、車両の速度が向上するにしたがって効果が出るものがほとんどで、低速時は逆に抵抗になってしまうことも少なくない。
そんなエアロパーツの弱点をカバーするのが、車速に応じてエアロパーツが動作するアクティブエアロパーツと総称される装備だ。
メーカー純正のアクティブエアロも存在
日本で初めてこの可変エアロパーツを搭載したのは、1986年5月に登場した7代目スカイラインの2ドアクーペのGTS系グレードで、70km/h以上でフロントエアダムからスポイラーが自動でせり出してくる「GTオートスポイラー」と名付けられたものだった。
そして1990年10月に登場した三菱GTOでは、フロントスポイラーに加えてリアスポイラーの角度も可変する「アクティブエアロシステム」を搭載。1993年5月に登場した80スープラにも90km/h以上で動作し、70km/h以下になると格納される「フロントアクティブスポイラー」がオプション設定されていた。
このように80年代後半から90年代にかけて国産スポーツカーに搭載されていたアクティブエアロだが、現在は一部のスーパースポーツ以外に搭載されるケースは少なくなっている。
これは、そもそも日本の公道を走行する上では、アクティブエアロが本来の効果を発揮する速度域で走り続けるケースが稀であることや、可動部が増えることによるコスト増や故障のリスクの増加など、メリットよりもデメリットの方が多くなってしまったというのが大きな要因と言えるだろう。
現在のところ、国産車として最後にアクティブスポイラーを設定したのがホンダ S660だが、ディーラーオプションとして16万5000円+取り付け工賃という高額商品であった(モデューロXには標準装備)ことからも車両本体価格が高額なスーパースポーツ以外に設定されなくなってしまったことが頷けるのだ。




















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