ミニバンとしてだけでなく、オフロードでも活躍できることで唯一無二の存在感を放つデリカD:5。そんなデリカD:5を都市向きにあつらえたのがアーバンギアである。人気もあり、存在感もあるクルマもときに本当に戦うべきはそこか?と問いたくなるラインナップもしてしまう。はたしてアーバンギアはそのようなモデルなのだろうか?
文:小鮒 康一/画像:三菱
【画像ギャラリー】デリカD:5は泥臭さで輝いてこそ? いやいや、デリカD:5アーバンギアみたいな都市型もよくない? アナタはどっち派!? (12枚)画像ギャラリー結局なんなんだ? デリカD:5アーバンギアという謎仕様
三菱のオールラウンドミニバンとして、未だに高い人気を誇り続けているデリカD:5。現行モデルは2007年1月に発売され、すでに登場から18年以上が経過しているものの、唯一無二の存在感を武器に好調なセールスを継続しているのはご存知の通り。
そんなデリカD:5は登場以降、何度か大きな改良がなされているが、中でも大きな変更がなされたのが、2019年2月に実施された改良だろう。
フロントマスクを新たな三菱のデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を用いた特徴的なものに一新したほか、運転支援システムの「e-Assist」の新規採用、ディーゼルエンジンの尿素SCRシステムの採用、ATを6速から8速へ多段化など、その改良内容は多岐にわたっている。
大幅改良のタイミングで追加された「アーバンギア」
その大幅改良のタイミングで新たに追加されたのが「アーバンギア」というグレードだ。当時のリリースによると、洗練されたモダンなイメージで、より都会的で高級感のあるデザインを採用したモデルという説明がある。
エクステリアにはソリッドかつクリーンなフロントメッキグリルとワイド感と安定感のあるフロントバンパーを採用してダイナミックなカタマリ感を表現し、リアではマフラーの切り欠きを配したバンパーと洗練されたイメージのクリアリアゲートガーニッシュを採用することで、モダンでクリーンなリアスタイリングとしたとされている。
そしてインテリアにはパール杢柄を再現し、艶の高い青みの黒木目をアクセントに配することで、プレミアム感あるものに仕上げたことのが特徴となっていた。
デリカはやっぱりオフロードが似合う!?
このように、オールラウンドミニバンであるデリカD:5をオンロードテイストで都会的な高級ミニバンに仕立て直したのがアーバンギアであり、あわよくばアルファード/ヴェルファイアの市場を少しでも食うことができればという思惑すら見え隠れする仕様となっている。
ただデリカD:5の最大の魅力は他のミニバンにはないオールラウンド性能であり、良い意味での土臭さこそがデリカD:5らしさを表しているとも言えた。皮肉なことにアーバンギアはその対極に位置した仕様とも言えるだろう。
また、デリカD:5は過去にもエアロ仕様のローデストや、2Lガソリンエンジンを搭載したFFモデルを追加したことがあり、他メーカーの一般的なミニバンと同じ舞台で戦おうとするものの、いずれも途中で消滅している。
デリカ=オフロードというイメージが良くも悪くも非常に強いことを裏付けていると言えるのだ。















コメント
コメントの使い方アーバンギアは30系アルヴェルが天下を取っていた頃にD:5が大幅改良されたから、付け足したんでしょ。企業なら他社の売れてる車をまねるなんて当たり前。軽だってアルヴェル顔になったくらいだし。ただ、アーバンギアは販売当初はたまに見かけたけど、最近は見ないね。次期型ではなくなりそう。