11月16日より、全国最大のe-Mobility Power社の公共充電ネットワークでEVトラックの利用が可能になった。まだ充電ネットワークの一部利用にとどまるが、今後利用可能な充電スポットを順次拡大していく見込みだという。
文/フルロード編集部、写真/e-Mobility Power、三菱ふそう、フルロード編集部
EVトラックでも公共充電スポットが利用可能に
e-Mobility Power社は、電動車両向けの充電インフラの整備、充電ネットワークの拡充および充電サービスの提供を行っている会社で、東京電力HD、中部電力、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、三菱自動車の電力会社2社と自動車メーカー4社を中核とした充電インフラを提供する企業。
公共充電ネットワークとしては全国最大で、全国の商業施設や道の駅、高速道路のサービスエリア・パーキングエリア、自動車ディーラーなどに普通・急速合わせて2万口以上の充電ネットワークを展開している。
これらは乗用車向けサービスとして提供してきたものだが、このほど国内商用メーカー3社が発売するEVトラックもe-Mobility Power社の提供する「eMPカード」の対象車に選定。11月16日13時より同社の一部充電スポットで利用が可能となった。
今回選定されたトラックは、いすゞ自動車「エルフEV」、日野自動車「デュトロZ EV」、三菱ふそうトラック・バス「eキャンター」で、全長5m以下の車両となっている。このため短尺〜長尺車まで展開するeキャンターでは注意したいところ。
いっぽうで、e-Mobility Power社は「全長5mを超えるEVトラックについては、今後の運用や安全等の状況を見極めつつ、利用可能な充電スポットの拡大に向けて充電器設置パートナーや店舗オーナーと協議してまいります」としており、今後より大きな車両も利用できる充電スポットが拡大される予定だ。
また充電スポットとして合意している充電器設置パートナーはいまのところ、コンビニ、スーパー、ドラッグストア、ホームセンター等(下表参照)に限定されるが、今後準備ができ次第、利用スポットは順次拡大していく見込みである。
なお、合意している充電器設置パートナーの充電スポットであっても、個別の店舗事情で利用を認めていないスポットもあるので、利用の可否については、e-Mobility Power社ウェブサイトを必ずチェックして欲しい。
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