「所変われば品変わる」というように、土地によって、環境も言葉も習慣も違い、人々の好みも違う。昨今はグローバル化によって、かつてよりもそうした枠組みが低くなっているが、それでも、人々の求める価値観などは異なり、クルマにおいても、売れるモデルとそうでないモデルに大きな違いがある。
そのため、日本の自動車メーカーも市場によってラインアップを変えており、たとえば北米トヨタのラインアップにも、日本に導入されていないモデルが数多くある。ただ中には「これは日本でも売れるのでは?」と思えるモデルも。北米トヨタのラインアップのうち、日本でも売れそうなモデルを3つご紹介しよう。
文:立花義人、エムスリープロダクション/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】やはり日本にはカムリが必要では!?? さらにかっこよく生まれ変わった、トヨタ「カムリ」(12枚)画像ギャラリーいま導入すれば逆に売れるかも!?? 「カムリ」
日本では2023年内をもって国内モデルの生産が終了となった、トヨタ「カムリ(Camry)」。ただ、北米では販売が継続されており、2023年の北米における新車販売台数では総合で8位を獲得するなど、いまも高い人気を誇っている。
2023年11月にはマイナーチェンジをうけた新型モデルも登場。最新モデルはプリウスやクラウンのような「ハンマーヘッド」デザインのフロントマスクを採用し、「プリウスの兄貴分」のような雰囲気となった。パワートレインには第5世代ハイブリッドシステムが採用されており、新しいリチウムイオンバッテリー、再設計されたトランスアクスル、モーター、インバーターなどにより、効率も運動性能も向上。システム全体の最高出力は169kkW(230ps)と、先代モデルと比較して6%の出力向上だ。
セダンが「オジさんくさい」といわれる時代では、いずれなくなるはずだ(すでにそうかもしれない)。この新型カムリのように、デザインやドライバビリティでクルマを選べると、もっと日本の自動車業界は盛り上がるのでは、と思う。
こうしたモデルにさらっと乗れたらクール!! 「シエナ」
トヨタ「シエナ(Sienna)」は、後席スライドドアを備えた7/8人乗りのミニバンだ。現行モデルは2020年10月に登場した4代目。全長約5m、車幅も約2mと、かなり巨大なサイズが特徴だ。
すっきりとクリーンなイメージでありながらも印象的なデザインや、落ち着いたカラーやデザインのシート、トリム類などで構成され、3列シートで家族がゆったりと快適に過ごせる設計。2列目シートには「スーパーロングスライド・キャプテンシート」が装着され、ゆとりのあるスペースを確保されており、上級グレードには内蔵式の冷蔵庫が標準装備となっているほか、内蔵バキュームによって食べ物のくずやゴミなどを素早く掃除することもできる。
ボディサイズが大きいために、日本での運転は、苦労するシーンもあるだろうが、幅方向に余裕があるシエナは、ドライバー以外の乗員にとって、アルファードよりも快適。こうしたモデルにさらっと乗れたらクールだ。
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