自動車メーカーは、さまざまな車種・モデルをラインナップしている。トヨタなどは今後車種を統合すると明言しているとはいえ、2019年10月末時点で50車種以上を揃えているのだった。
それだけ多くの車種があるなかで、各メーカーでも指折りのベスト現行車はどれか? 本稿では、トヨタ/レクサス、日産、ホンダの3大メーカー・4ブランドに絞って、ベストと2ndベスト車をノミネート!
各ブランドでNo.1の“ベスト”モデル、さらに次点の“セカンドベスト”は?
文:国沢光宏
写真:編集部
ベストカー 2019年11月10日号『国産9ブランドのベスト&2ndベスト』より
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トヨタは“あのSUV”と新型ワゴン?
現在のラインナップで最もバランスが取れたモデルを挙げるなら、やはりRAV4になると思う。
まず今や人気筋のSUVであることでしょう。本来クルマ好きの王道といえば大型のセダンやスポーツモデルだけれど、魅力的なモデルに欠ける。SUVなら存在感あるし、ゆっくり乗っても楽しい。
はたまた数年後のリセールバリューを考えたってSUVかと。そのなかでもRAV4はコストパフォーマンスが高く、それでいて本格派。乗って楽しく世界トップクラスの自動ブレーキやコネクテッドまで標準装備しての260万円台は素晴らしい!
セカンドベスト選びについちゃ大いに迷った末、カローラツーリングにしておく。
現行プリウスはデザイン的に厳しく、さらに自動ブレーキを最新型へバーションアップさせていない。
だったら実用性高く、デザインもよく、最新型自動ブレーキ&コネクテッドを持つハイブリッドで248万円スタートのカローラツーリングを選んだらいい。
総合して価格比較したらプリウスとトントンです。数年後のリセールバリューを含めると圧倒的にカローラツーリングが優位になります。個人的には次期型ヴィッツ(新型ヤリス)に期待。
日産は至高のGT-Rがベストで次点は?
誰にでも買える金額じゃないけれど、現在日本で販売している日産車のなかからベストを選ぶならGT-Rしかないと思う。
というのも日本で販売しているクルマは基本設計が古い。セレナやノートをベストにすることなど難しい。
GT-Rだって古いクルマながら、何度も大きな改良を加えてきた結果、デビューした時とまったく違うクルマに仕上がった。「日産の」というより日本人が世界に誇れるクルマだと思う。本気で欲しい。
セカンドベストはリーフとしたいところだけれど、コストパフォーマンスまで考えるとモデル末期で大幅値引き中のエクストレイルを推したい。
未登録車を得意としている中古車ディーラーなら支払総額250万円以下でフル装備車に手が届く。ここにきて日産ディーラーで値引き交渉しても同じような条件が出てくるという。
世界トップの自動ブレーキ付きなので、安心して薦められる。
ホンダはやっぱり軽が優勢!? 登録車のベストは?
いやいや現在のホンダのラインナップを見ると、白ナンバーの登録車は推奨できるモデルがありません。インサイトなどいいクルマもあるけれど、競合車と比べたら高くてお話にならない。
ということでベスト車についちゃ東京モーターショーにプロトタイプを出展するという次期型フィットを見てからにしたい。
新型フィットに『RS』などスポーティなモデルが出てきたら、なかなか魅力的なラインナップになりそう。
今回挙げたN-WGNとN-BOXはセカンドベストの2台です。
強いて上位を決めるなら、N-WGNでしょう。日本トップクラスの性能を持つ自動ブレーキを標準装備しているからにほかならない。
N-BOXも基本的に同じシステムながら、制御ソフトが2世代古くなってしまっており性能的に届いていない。
どうしてもN-BOXを買うなら、マイナーチェンジモデルを待つのも手。せっかく新車で買うのなら、最先端の安全性能を選ぶべき。
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