5人乗りのファミリーカーが欲しくて、いろいろ探しまわった結果、3代目ソリオ(バンディットMV)を買いました。両側電動スライドドア付きのマイルドハイブリッド車の相場は高く、現行型と競合するほどでしたが、3代目にして本当に良かったと思います。1000km乗ってわかった“ワンルームカー”の魅力を語ります。
文:奥野大志(Team Gori)/写真:スズキ、奥野大志(Team Gori)
【画像ギャラリー】スズキの真心を感じる装備がたくさん……ソリオの内装をチェック(4枚)画像ギャラリー都内幹線道路のUターンも楽々OKの取り回しの良さ
ソリオは2000年に登場したワゴンRソリオをルーツに持つ、スーパーハイトコンパクト。2011年に登場した2代目から現在のスーパーハイトボディをまとうようになり、2015年に3代目、2020年に4代目へと進化。独自のポジションを築いてきました。
2代目はまだ軽自動車のワイド版のような雰囲気があったものの、3代目は軽自動車臭がなくなり、だいぶ洗練されました。ちなみに4代目は全長、全幅ともに拡大。コンパクトミニバンのような風格を身につけました。
それはそれで魅力的と思うのですが、筆者は軽とミニバンの間をとったような、3代目の絶妙なサイズ感が好き。都内の環状7号線で一発Uターンできる軽快な取り回しは、コンパクトボディの成せる技です。
広いだけじゃない使い勝手の良い室内
先日、ひとり車中泊にトライしたのですが、室内の広さに不満を感じることはありませんでした。身長173cmの筆者が、助手席を後ろに倒し、後部座席に寝そべると、余裕で足を伸ばせます。写真のように荷物の移動は必要ですが、積んだままでOK。さながらワンルームの寝室というところです。
しかも、欲しいところにドリンクホルダーや荷かけフックがあり、どれも使い勝手良し。さらに助手席のヘッドレストを外し、座面を持ち上げて背もたれを前に倒すと、後席用のオットマンとして使うことができます。
その時のシチュエーションに応じて、細かく設定を変えられるのがソリオのインテリア。アクティブに使い倒したい人は間違いなく満足するでしょう。
軽量ボディで高速燃費は20km/Lオーバー
筆者が購入したソリオバンディッドMVはモーターを搭載したマイルドハイブリッド。燃費に対して大きな期待はしていなかったのですが、高速道路での燃費は十分なものでした。高速に入ると、瞬間燃費計がじわじわと伸び始め、実測でリッター21.5km/Lをマーク。フルタンク(32L)での計算上の後続距離は688kmに達しました。
実は購入前、アクアと競合していたのですが、この燃費なら不満を感じることはないでしょう。
荷室の狭さがスーパーハイトコンパクトの弱点と言えば弱点ですが、あくまでワンルームであって、荷室=広い車内と思えばまったく問題ありません。最大のライバル、ルーミー、トール、ジャスティはたくさん走っているからイヤという人には3代目ソリオを推します。高い完成度に驚くはずですよ。







コメント
コメントの使い方