交差点での右左折や車線変更では、どちらにウインカーを出すかは迷うことなく判断できる。でも、細い側道から本線に入るとき──これが意外と悩ましい。「右に行くから右ウインカー? いや左か?」と戸惑う経験、誰しも一度はあるはず。今回はそんな“ウインカー迷子”にならないための基本ルールを整理してみた!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=midori_stock@Adobestock)
※一部生成AIにて原稿を処理をしています。
【画像ギャラリー】「付加車線」か「交差点」かはこの図で分かる!(6枚)画像ギャラリー交差点扱いか、付加車線かが分かれ道!
ウインカーは基本、「ハンドルを切る方向に出す」が原則。これは交差点でも、車線変更でも同じルール。でも側道から本線へ進入する場合、「これって交差点? それともただの合流路?」と判断がつきにくいケースがあるのがやっかいだ。
まず押さえておきたいのは、「交差点」と「付加車線」の違い。
・交差点:T字路やY字路、十字路など、2本以上の道路が交わる場所。
・付加車線:本線と並行に延びた車線(高速道路の合流路など)で、交差点ではない。
たとえば、側道の入り口に「止まれ」の標識があったら、そこは交差点。この場合、たとえ本線に右方向へ進入する形であっても、ハンドルを左に切って入るなら左ウインカーを点滅させるのが正解だ。
逆に「止まれ」などの表示がなく、側道が本線と平行に少し伸びた後に右側へ合流していく形なら、それは付加車線。このケースでは、右ウインカーを出して本線へ合流する。
ハンドル操作だけで判断すると間違えやすい!
この混乱の原因は、実はハンドル操作にある。たとえば、首都高などの合流で右側の追い越し車線に進入する場合、いったん左に切ってから右に戻す動きになる。このとき「進行方向は右だから右ウインカー?」と考えがちだが、それは誤り。もし合流地点が交差点扱いなら、ウインカーは左が正しい。
首都高2号線の一の橋ジャンクションのように、追い越し車線に合流するタイプだと、左ウインカーが見えづらいため、右を出しているクルマも散見されるが、これは道路交通法上の違反行為。ちゃんと左ウインカーを出さなければならない。
見極めのポイントは「止まれ」標識と路面サイン!
じゃあ、自分が今から入ろうとしている道が交差点なのか、付加車線なのか、どうやって見極めるか? 答えはシンプル。「止まれ」標識や路面に「止まれ」マークがあれば、それは交差点。よってウインカーは左。
逆に、「止まれ」がなければ付加車線なので、右ウインカーを出して本線へ合流する。
たとえば高速道路の合流レーンはほぼすべて付加車線扱いなので、右ウインカーが正しい。
このルールさえ頭に入れておけば、ウインカーで迷うことはぐっと減るはずだ。
本線側のドライバーへの配慮も忘れずに!
とはいえ、左ウインカーを出して本線に合流しようとしても、本線の右車線を走ってくるクルマからは左ウインカーが見えにくいのが現実。だからといって右ウインカーを出してしまうと、ドライバーの意図が逆に伝わらず、追突などの事故リスクが高まるおそれもある。
そんなときは、合流前に無理に加速せず、本線車両の動きをよく見て慎重に進入するのが鉄則。ウインカーだけに頼らず、アイコンタクトや目視確認など、基本的な安全運転の徹底が大事だ。
ウインカーは、クルマの“意志表示”そのもの。誤った表示は、周囲のドライバーに誤解を与えるだけでなく、事故の原因にもなりかねない。今回のルールをしっかり頭に入れて、「え、どっちだっけ?」と迷わず、堂々と正しいウインカーを出せるドライバーを目指したい!










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