ヒョンデ・モーター・カンパニーが6月11日、新型高性能EV「IONIQ 6 N(アイオニック シックス エヌ)」のティザー画像を世界初公開した。スタイリングは流麗な流線型シルエットとワイドなスタンスが際立ち、空力性能と走行安定性へのこだわりが随所に感じられる仕上がりである。
文:ベストカーWeb編集部/写真:HYUNDAI
■兄弟車IONIQ 5 Nが築いた基盤
IONIQ 6 Nは、ヒョンデの高性能ブランド「N」が掲げる3つのパフォーマンスの柱である「コーナーを駆け抜ける力強さ」「サーキットでの走行性能」「日常のスポーツカー」を体現したモデルとなる見込みだ。
今回のIONIQ 6 Nが大きな注目を集める理由のひとつに、先に投入されたIONIQ 5 Nの成功がある。IONIQ 5 Nは発売からわずか2年(2023年にワールドプレミア、日本での発売は2024年)で数々の自動車賞を獲得し、モータースポーツでも成果を収めるなど、高性能BEVとしての存在感を確立したモデルである。
実際、IONIQ 5 Nはハイパワーな走りと電動車ならではの制御性能が融合し、「電動車でもここまで走れるのか」と驚きをもって迎えられた一台であった。
IONIQ 6 Nは、そのIONIQ 5 Nが築いた高評価と実績を土台にしながら、さらなる性能向上と走行体験の深化を図る一台として開発されている。
そのデザインには、明確な目的がある。それは「高速域での安定性」と「動的性能」の両立である。拡幅されたフェンダー、ワイドなトレッド、軽量ホイール、そして大型リアウイングなど、いずれも走りの質を高めるための装備であり、見た目の印象だけにとどまらない本気度が伝わってくる。
■初披露の場はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード
ヒョンデはこのIONIQ 6 Nを、英国で開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で初披露する計画だという。Nブランドの統括責任者であるパク・ジュン副社長は「IONIQ 6 Nは高性能EV市場に新たなインパクトをもたらす」と語り、この特別な場で世界のファンに最初に届けたいという想いがあるようだ。
革新的なデザインと最先端の電動技術に裏打ちされたIONIQ 6 Nによって、単なるエコカーにとどまらない、“本気の走り”を持つ電動スポーツカー像を提示しようとしている。その姿勢は、IONIQ 5 Nで見せた走行性能や設計思想を継承しつつ、さらなる進化を遂げる形で結実していると言えよう。






コメント
コメントの使い方ヒョンデなんて、無料でもいらない。でも、日本のメーカーも、BMW M3やM4に対抗できるような車を作ってほしい。ちなみに、LEXUS IS500は、試乗したが、フロントヘビーだし、味付けがスポーツカーではない。