ついに時は来た……フェラーリ 296スペチアーレがいよいよ日本上陸

ついに時は来た……フェラーリ 296スペチアーレがいよいよ日本上陸

 2021年6月に発表されたフェラーリ 296GTBは、フェラーリとして2車種目となるハイブリッド採用車。その高性能版である296スペチアーレが、2025年6月に日本初公開。モーター搭載車ならではの驚異の瞬発力を見せる!!

※本稿は2025年7月のものです
文:武井寛史/写真:雨田芳明/協力:Ferrari Japan
初出:『ベストカー』2025年8月10日号

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296に早くもスペチアーレが登場

2025年6月20日、日本初公開されたフェラーリ 296スペチアーレ
2025年6月20日、日本初公開されたフェラーリ 296スペチアーレ

 2025年6月20日、フェラーリは296GTBの進化版「スペチアーレ」を富士スピードウェイのホテルで日本初公開した。この日は、10回目のフェラーリ・レーシング・デイズが本コースで開催され、日本中からフェラーリオーナーが集まった。

 296は2021年6月24日に発表された488の後継モデルで、フェラーリとして2車種目のハイブリッド採用車にあたる。発売から4年が経過し、早くも進化したスペチアーレが登場した。

 もともと296GTBは、歴代モデルと比較しても高いポテンシャルを誇っていた。旋回性能や空力性能は申し分ないレベルで、新開発のハイブリッドシステムは驚異的な瞬発力を体感させてくれる。

 スペチアーレではそのポテンシャルがさらに引き上げられた。最高出力は50馬力アップし、エンジン内部の改良に加え、F1由来のノック・コントロール・システムを採用。V型6気筒エンジンで700馬力を達成し、モーターと組み合わせると880馬力を発生させる。

サイド部の前方はフラットな形状だが後方へいくほど3次元的なデザインに変貌。テール上部に装着されたサイドウイングが目新しい
サイド部の前方はフラットな形状だが後方へいくほど3次元的なデザインに変貌。テール上部に装着されたサイドウイングが目新しい

 さらに空力性能も向上し、GTBから20%増加。250km/hで435kgという驚異のダウンフォースを発生する。

 大きく開けられたフロントバンパーの開口部から取り入れた空気をアンダーパネルで整流し、一旦ボディ内に通してからフロントウィンドウを経て後方へ流すことで、高いダウンフォースを実現している。アンダーパネルの構造やテールエンドの秀逸なデザインが空力性能を格段に向上させている。

 もちろんサスペンションも見直され進化しているが、注目すべきは制動性能。200km/hから0km/hまでの停止距離は106mで、GTBよりも1m短い。

 公表されたパフォーマンスは、0-100km/hが2.8秒、0-200km/hが7秒、最高速度は330km/h。今後、試乗できるのが楽しみな一台だ。

●フェラーリ 296スペチアーレ 諸元
・全長×全幅×全高:4625×1968×1181mm
・ホイールベース:2600mm
・車両重量:1410kg
・パワーユニット:V6 DOHC+ターボ+モーター
・エンジン排気量:2992cc
・エンジン最高出力:700ps/8000rpm
・エンジン最大トルク:755Nm(77.0kgm)/6000rpm
・システム最高出力:880ps
・トランスミッション:8速DCT
・最高速度:330km/h以上
・0-100km/h加速:2.8秒

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